叩くのはやっぱり 赤司の絶対主義に逆らえる筈も無く座禅をすることになった青峰、黄瀬、緑間、紫原、黒子の五人は赤司に言われた通りに座った
「 青峰は黒子の左、黄瀬は黒子の右だ 」
「 やったッス!! 黒子っちの隣ッス 」
「 黄瀬くん 離れて下さい 」 「 酷いッスー 」
「 つか、何で畳が敷いてあんだよ!! 」
「 あぁ、それは家から届けてもらったんだ 」
「 赤ちんすご〜い 」
「 まぁな 」
「 畳まで用意する必要はあるんですか? 」
「 何事にも人事を尽くすのが大切だからな 」
「 それは俺のセリフなのだよ 赤司っ!? 」
「 まぁ 細かい事はいい 」
「 赤ちん 俺は何処に座るの〜? 」
こうして 青峰・黒子・黄瀬・緑間・紫原 の順に座ることになった
「 あれっ? 赤司っちは? 」
「 おれはこれだ 」
そう言うと赤司は長い木の棒を取り出した それは座禅には必ずと言って必要なもの
「 俺は、この警策でお前らの雑念を消し去ってやろう 」
「 雑念どころか命まで消し去りそうですね… 」
黒子の言葉に赤司と紫原以外の三人は体を振るわせた
「おっおい、黄瀬 」
「ななっ何スか!?青峰っち、いきなり 」
「 お前、びびってんだろ 」
「 びびってなんか無いッスよ!? じゃあ、青峰っちはどう何スかっ!! 」
「 おっ俺か!?べべべっ別に、 俺はびびってねぇよ 」
「 完全にびびってますね青峰くん 」
「 おい、テツ 」
「 やっぱり青峰っちもびびってんじゃ無いスか 」
「 うっせぇなっ!! 」
「 大丈夫だ青峰 」
赤司が口を開いて言った
「 ほら、緑間を見ろ 」
そう言って赤司は部室の隅を指差した
そこには今日のラッキーアイテムであるウサギのぬいぐるみを抱き締めて震えている緑間の姿があった
「 ミドちん か〜わい〜 」
「 緑間っちのキャラが崩れた!? 」
「 青峰くん 大丈夫ですよ 僕はびびってる青峰くんも可愛いと思いますよ 」
「 テツまでキャラが崩壊してんぞ!? 」
「 キャラが崩壊してるのは綺羅☆のせいだ 我慢しろ 」
(その通りですごめんなさい)
「 さて、準備はすんだな 」
「 赤司くん 緑間くんの心の準備がまだみたいです 」
「 はぁ… 緑間 」
「 緑間っち ファイトッスよ 」
「 嫌なのだよ 」
「 大丈夫です 痛くしません 」
「 その発言は色々と誤解されるから止めるのだよっ!? 」
「 まぁ… 諦めろ緑間 」
「 ミドちん 」
周りからの言葉によって、座禅をやらざるをえない状況になった緑間は渋々と了承した
「 …分かったのだよ 」
「 それじゃあ 始めようか 」
こうして地獄の座禅会が始まったのである
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