タレ目の友人
さて、ここでもう1人紹介するとしよう それは先程の僕を撫でていった奴の友人であろうと思われる タレ目で優しそうな いや実際優しいか (僕が散歩する時によく出会っていて 時々エサをくれたりしている) 茶髪の男子高校生だ
タレ目の奴は黒髪の奴を『ハルちゃん』と呼んでおり、逆に黒髪の奴はタレ目の奴を『真琴』と呼んでいた
奴らも僕と同じで、男なのに女の子の名前なのだと知ることができた 共通の話題ができた訳だが、猫である僕が人語を話すことは不可能だ (言葉はある程度は理解しているが)
この間、二人で買い物に来ていたのを見ていたら、うちのご主人が黒髪の奴(ハルちゃん?…と呼ばせてもらうか)を「サバの兄ちゃん」と呼んでいることにタレ目(真琴…?でいいか)の奴が苦笑していた
当たり前だろうな 普通魚屋にきてサバをいつも買っている客なんてそういないし 「サバの兄ちゃん」なんて呼ばれてるのだから
ああ、もうひとつ話をするのを忘れる所だった 僕の弟分である白猫のチビは真琴に色々と世話になっている チビはあの ハルちゃん とかいう奴の家の近くの階段でよく遊んでもらうらしい(羨ましい…)
さて、そろそろ話を戻すとしようか
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