小説 拍手連載 | ナノ




私は自分の名前があまり好きではなかった
可愛らしい花の名前なんて私には似合わないのに
だから、下の名前で呼ばれるのが嫌で仕方がなかった
幼い頃から隣に住んでいた虹村先輩以外には姓の方で呼ばせるようにしていた




最近気になることが一つ

私のことを誰かが探っているということ
私の何が知りたいのかは分からないが、不快なのは明確だ
他人に踏み込まれることが一番嫌いで、一番厄介だ


そう言えば、数日前からある男子生徒がよく私と出くわすことが多い
その男子生徒とは
現役の人気モデルであり多数の女子生徒に黄色い声で持て囃されている

―黄瀬涼太という男子生徒だ

多分、私を探っていると言うのは彼だろう


彼の事を聞いたのは黒子からだった
最近バスケ部に入ったとか
赤司に注目されてるとか

あの赤司が注目するとは
とんでもない相手に、私は、目を付けられてしまったのかもしれない







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