彼女の名前は最近知った
可愛らしい花の名前なのに対して性格はかなり気難しいなと思う
知ったことはあと一つ
彼女には想い人がいるということ
それはまだ誰なのか俺に知るよしはない
自室のベッドに寝転び部活中に彼女が来たことを思い出した
キャプテンや緑間くん 青峰っちに紫原くん 黒子くんに桃井さん
未だに、〜っちを付けていないのはまだ認めてはいないから
彼女はそれらと交流があり仲が良いらしく 部活に顔を出すのはいつものことらしい
『いつも飽きないなお前は』
彼女は今、キャプテンと会話中だった
『 君らは見ていて飽きないからな 』
『 そうか 』
あのキャプテンが笑っている
、そして彼女も
『 ねぇ〜 お菓子は〜? 』
いきなり後ろから間延びした声が聞こえたことに驚いた
『 紫原 休憩はまだ先だろう 休憩になったらな 』
キャプテンとの会話を中断し声の主である紫原くんに顔を向けた
こちらに気づいたのであろうか 先程キャプテンに向けていた顔とは違う顔をしていた
『 赤司 人数分は無いかもしれないな 増えたことを忘れていた 』
『 ? あぁ、 黄瀬のことを知ったか 』
『 黒子に聞いた 見込みはあるのか?あれはどう見ても可笑しい 』
そうしてまたキャプテンと会話を始める
グサッ
効果音としてはこんな感じ
うぅっ 酷いッス
凹んでいると俺の教育係の黒子くんがやってきた
『 黄瀬くん 何してるんですか ? 』
『 何でもないッスよ ただ俺への言葉の暴力が酷すぎるのが辛いだけッス 』
『 そうですか …ここだけの話ですが、彼女がああいった事を言うのは気に入っている証拠ですよ 』
『 へ? 』
内心凄く驚いた
しかし次の言葉でまた落ち込んだ
『 ですが 普通に嫌いな人物であってもあんな感じですけどね 』
俺もその部類に入るのだろうか