小説 拍手連載 | ナノ


俺の名前は黄瀬涼太
有名モデルで最近は帝光中バスケ部に所属 女の子にはそりゃあもうモテモテ スポーツ万能 勉強は…まぁそれなり

それなのに


それなのに
この子は絶対に俺には靡かない



会話するたびに

「 君は暇人なのかい? 」



「 君の行動は些か目に余る 」

とか

「 モデルをやる暇があればその学の無い頭をどうにかすれば良いものを 」

時には物凄く不機嫌な顔で

「 いやはや 君はどうして此処に存在しているのか 」

なんて 存在を否定されたり
この時 俺はちょっと落ち込んだ



そんなある日

廊下でその彼女を見かけた

しかも俺の教育係の黒子くんと一緒にいる所を


ちょっと盗み聞きした






『 最近だが 妙な奴が私の所にやってくる 』

『 ? …あぁ、黄瀬くんですね 』

『 黄瀬?…新入りか 』


俺の話をしてるのがわかる
てか俺の名前知らなかったんスね…

『 彼は赤司くんに注目されています 』

『 あの赤司にか 』

『 えぇ 』

初耳ッスよそれ あのキャプテンッスか


『 あれの何処に注目すると言うのか 』

『 赤司くんのことですから 何かあるんじゃないですか? 』

『 そうだな ところで、』

『 ? 』

『 其所にいるのは、誰? 』

ヤバッ!? ばれた

「 にゃっ、にゃお〜ん 」

とっさに思い付いたのは猫の鳴き声

ありきたりなパターンだが

『 なんだ 猫か 』

『 猫ですか …この学校の敷地内に入ってくるなんて 余程の猫ですね 』

『 まぁ 猫にしろ 二足歩行の頭の黄色い奴にしろ どうでも良いが 』

『 そうですね 二足歩行の… 』

気付いてる? 気付いてるッスよねこれ

てかどうでも良いって言われたッス…





2に続く




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