小説 創作・ゴミ箱 | ナノ
心読みくん



学園アリス
心読みくんと女の子


「 ねえ 纏ちゃん 」

「 なんでしょう心読みくん 」
「 どうして君の心を読めないのかな 」


僕は心読みのアリスを持ってるから文字通り人の心を読むことができる 心読み防止シールなんて物を貼ったりしていなければはっきりと分かってしまう けれど、それすら貼らなくても心を読めない子がいた
それが纏ちゃんだった


「 心読みくんは私のアリスを知ってますか 」

「 うん …『鍵のアリス』だよね 」


纏ちゃんのアリスは『鍵のアリス』 つまり鍵を掛けたり外したりすることができる ちなみに纏ちゃんは特力


「 じゃあ鍵の種類は知ってる? 」

「 えっと… 」

鍵の種類なんていきなり言われても困る …クレッセント錠とか?


「 ああ ごめんねいきなりすぎたね 」

纏ちゃんはそう言って笑った

「 私の心が君に読めないのは私が『心』の鍵を掛けてるからだよ 」

「 心の、鍵…」

「 だから心読みくんには読めない 」

纏ちゃんの心の鍵は随分と強固だった








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