小説 創作・ゴミ箱 | ナノ
風間



「 わー 猫だ 」

にゃー

「 可愛い おいでおいで 」

纏が屋敷の庭を通った猫を見つけ 手でこちらに招くようにした
猫は最初は警戒していたが、結局は纏のもとへと近づいてきた

にゃーん

「 ふふっ ねぇ 君 だっこしても良い? 」

近づいてきた猫にそう聞くと ひょいと持ち上げて抱こうとする 猫は嫌がるかと思いきや 大人しく纏の腕に抱かれていた



「 千景 みて 猫可愛いよ 」

「 部屋に上げるな 汚れる 」

「 ひっどーい ねー 」

にゃ

猫は同意したかのように鳴く

「 なっ 猫の分際で 」

フシャー!!

「 あーあ 怒らせた 」

纏は猫を宥めるように撫でた
撫でていくとゴロゴロと喉を鳴らして甘え始めた

「 纏 」

「 んー 何? 」

いまだに猫を撫でているのが気にくわない

「 その猫を離せ 」

「 猫に焼きもち妬いたの? 」


「 違う 」

「 嘘だー 」

「 鬼は嘘はつかん 」

「 本当は焼きもちなのにねー 」


にゃあん

「 だからっ 」

「 あーはいはい 分かった分かった 」

「 おい 」

「 ん? 」

「 この手はなんだ 」

「 千景を撫でてるね 」







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☆ちーさまは猫っぽいから







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