王子と政務官補佐
アリババ



「アリババくんだ」

「 ルカーナさん 」

「 剣の修行はどう? 」

「 厳しいですよー 師匠は容赦がないんスよ 」

「 シャルって剣術だけは容赦がないからね… 」

「 ははは… 」

とアリババくんはひきつった笑みを浮かべた


「 ルカーナさんは仕事はどうしたんですか? 」

「 ん? あぁ 今日は早く終わったんだ 」

「 政務官補佐ってどんな仕事なんですか? 」

「 補佐って言うのは名目だけで、いつもは近隣諸国の調査とか雑務とかで、あとはジャーファルの手伝いかな 」

「 凄いですね 」

「 そう? 」

「 そうですよ 」

「 まぁ、色んな仕事があるってことだね 」


アリババくんはバルバットの王位継承者らしいが、今の様子からは王の風格はまだ現れてはいないようだがあと何年かすれば現れるだろうか
なんて思いながら世間話に花を咲かせた




「 ルカーナさん 」

「 何? 」

「 今度 手合わせしてくれませんか? 」

「 良いけど なんで? 」

「 ルカーナさんが強いって聞いて 」

「 シャルか 」



「 …駄目ですか? 」

「 分かった じゃあ今度ね 」

「 ありがとうございますっ!!」





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