気になるあの子
ジュダル



「 白龍様ー 」

「 香樹か どうかしたのか?」

「 聞いてください白龍様 今朝、私が書簡を部屋に運ぼうとしたときに神官様が」
「俺が何だって? 香樹」

「神官殿」
「 へっ!? しっしし神官様っ? 」

「 よっ 白龍 」

「 神官殿は今朝 香樹に何をしたのです?」

「 あー、 書簡運んでんの手伝ってやろうとしたんだよ」


「 人の邪魔をする事は手伝いとは言いません」

「 神官殿 香樹の仕事を邪魔するのは」
「邪魔してねぇよ」

「 してましたよっ!! どうしていつも私の邪魔ばっかりするんですか」

「 暇潰し? 」
「 暇潰しで仕事の支障になることをしないで下さい!!」

「 香樹〜 」

「 はっはい!! すみません白龍様 仕事に戻ります」
「あぁ」

「俺には言わねぇのかよ」









「神官殿」
「 何だよ 」

「暇潰しなどではないのでは?」

「 何がだよ 」

「 香樹が気になるからいつも邪魔しているのでしょう?」

「 は?」

「 違うのですか? 」

「 っ!? 」

「図星ですか」

「 だったらどうしたよ 」

「 香樹はあれでも宮中で人気です 」

「あいつが?」

「 ええ ですから、いつ誰かに告白されてもおかしくありませんよ 」


「 白龍 」

「 何ですか 神官殿 」

「ちょっと用事できた」

「そうですか」

「 じゃあな 」








「 香樹 」

「 神官様? 」

「 お前 今から俺のな」

「 ええっ!? 何ですかそれ 」

「 決まりな 」

「 私に拒否権は 」
「 ない 」

「 酷いです 神官様」

「 なんとでも言え 」

「 何なんですか もうっ!!」





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