―キュッ、キュッ
ダンッ!!
―パスッ!!
バスケットシューズのスキール音 ボールが床を弾む音 バスケットゴールのネットをボールが綺麗に通過した音
それはバスケットボール部に相応しい音だ しかし、部活中の体育館には相応しくないゲーム音が響いた
♪〜タン、タン、タララン
『 お帰り、俺の手持ち共 』
「 雲井!! てめぇ 部活中にしてんじゃねぇ 」
『 はなみー先輩は鬼畜か 俺の手持ちのヤマザキはもう死んでたんすよ それにオタハシもヤバい状況だったし 』
「 今のは回復音か 」
雲井は霧崎第一男子バスケ部のマネージャーをしており、今もその仕事中のはずだ だが奴は両手に持っているはずのスコアボードを脇に挟み、あろうことか3DSを持って、ポケモンをしていた 先程の音はポケモンの回復音だった
『 そーです ふ(る)はっしー先輩 』
「 (る)って発音しろ 俺は何の汁もぶちまけたりしない 」
『 のわりにしょっぱい汁出てるじゃねーですか 』
「 …古橋のsweatブシャーwww 」
『 原先輩ナイスwww 』
「 つかお前ヤマザキって そのまんまかよ 」
『 思いつかねーでした 』
そしてこの後、花宮の鉄拳制裁が下ることになる
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