船への乗船許可は降りたものの まだ大切なことが残っていました
それは―
私の部屋は何処ですか?
そう、 乗せて貰ったのは良いが自分が何処で生活をすればいいのかが分からないのだ
そこで私はペンギンさんに教えてもらって船長さんの部屋の前にやってきました
「船長さん 私です マリです 」
「 何の用だ 」
「 あ、えっと お話が 」
「 …入れ 」
やっぱり格好いいです神ボイス
扉を開けて中に入ると目に入ってきたのは沢山の本
「 わぁ 本がこんなに 」
ここの蔵書率高いなぁ 鷹の叔父さんの所と同じくらいかな
「 おい 」
おっと いけない本に目がいってた
「 えーと …船に乗せて貰ったのは良いんですが 」
「 まだ何かあるのか? 」
不機嫌だぁぁぁぁ
「 乗せて貰っておいて厚かましいのですが 」
「 さっさと言わねぇとバラすぞ 」
「 うぅ… 船長さん怖い でもその声好きです 」
低い声ヤバイです
「 ……そんなにバラされたいのか 」
目が本気です 近くにある船長さんの刀が怖い
「 その… 私の部屋は何処ですか? 希望を言うとベポくんと一緒が良いですね 」
「 お前、本当に厚かましいな 」
「 だから前もって言ったじゃないですか それが無理なら廊下でも物置小屋でも良いです 」
自分の生活がかかっているので付け足して言ってみた
「 この船にはお前以外の女は一人も乗っていない …言ってることは分かるか? 」
「 えーと、つまりこの船には男の人が沢山いるってことですよね 」
むっさい男の人達の集団か
「 ベポは大部屋の方だ 襲われても良いならそっちに行けばいい 生憎だがこの船に空き部屋はねぇ 廊下は邪魔になるから止めろ 」
「 じゃあ何処に居ればいいんですか 」
「 俺はお前をまだ信用してねぇ クルーにも何かあれば面倒だ 」
そうだよね… 私、明らかに怪しいし (自分で怪しいって言ってるよ…)
どうしよう こんな時はどうすれば と考えていたら
「 暫くはこの部屋で過ごしてもらう 」
ん? 今 何と?
「 あの この部屋って 船長さんの部屋…ですよね!? 」
「 安心しろ お前みたいなガキには興味はねぇ 」
酷い… でも船長さんと同じ部屋なんて あ、鼻血出そう
「 うぅ… あの よろしくお願いします 」
私、明日生きてるかな
Yeah! ステップあやふや どうしてルルリララ
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