彼女のこと 「青峰陽輝」 の退部について 疑問があった
彼女が出た試合は必ずと言って良いほど得点が高く 勝利を修めていた
"勝つことが全て" が帝光の理念 彼女が入部する前からチームは強かったらしいが彼女が入部したことで更に強くなったはずだ
彼女のことについて緑間に聞いてみた
「 俺は何も知らないのだよ 」
「 本当か? 」
「 … 」
「 本人に聞いてみるかな 」
「 それはっ!? 」
「 それは? どうした緑間 」
「 …何でもないのだよ 」
「 ふうん 」
緑間の慌てようには何かあるのだろうな 鎌を掛けてみたのは正解だったか
「 とにかく 俺は知らないのだよ 」
そう言って緑間は足早に去っていった 暫くそのことについて考えていると
「 赤司くん? 」
「 桃井か 」
声を掛けた主は桃井さつき たしか 青峰陽輝の幼馴染みだったな
「 どうしたの? 赤司くん 」 俺が考えているところを見て何やら心配している様だな
「 少しな… 桃井は陽輝と幼馴染みだったよな? 」
「 え? うん、そうだよ 」
何で?と桃井に聞かれた
「 最近、あいつに何かあったか? 」
「 あ… その、 」
「 他言はしない 話して大丈夫だ 安心しろ 」
「 陽ちゃん 最近よく怪我してて 本人に聞いても何にも言ってくれないの ただ、大丈夫だって言うだけで… 」
「 そうか …また何かあったら俺に伝えてくれないか? 」
「 う、うん!! 」
桃井と別れ、また一人で考えていた
もしこれが彼女の退部の謎を解く鍵なのだとしたら俺は絶対に突き止めてみせるとしよう
本人に聞くのは止めておこう 彼女が自分で打ち明けるまでは
それまでには―
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