「 君が 黄瀬涼太? 」

「 そうッスけど 何? 」

これが陽っちと初めて会った日の最初の会話だった

始めはあの青峰っちと双子だったなんて知らなくて
確かあの時凄く嫌な感じで答えてたから青峰っちに聞いたときはさすがに驚いた

「 お前 陽と会ったろ 」

「 へ!? 誰ッスか それ 」

「 俺の双子の姉貴 」

「 えぇっ!? 青峰っち 双子なんスか 」

「 何だよ 俺が双子じゃ悪いのかよ 」

「 いや、 そう言う訳じゃ 」
「 あいつお前のことボロクソ言ってたぞ 」

「 例えば? 」

「 周りに愛想振り撒きすぎ とか 思ってることが表情に出すぎ、とか あと まぁ色々と言ってたな 」


「 そっそんなにッスか!?」

「 あぁ 」

「 でも 俺 会ったこと… 」

「 おっ あれ陽じゃねぇか」
「 えっ どこっスか 」

「 おい 陽 !! 」


突然、青峰っちが大きな声で呼ぶとその声に気付いたらしい生徒がやってきた
「 大輝 何か用? 」

「 あれっ 昨日の 」
「 黄瀬涼太? 」

「 今、さっきこいつに話してたんだよ 陽のこと 」

「 ふうん 」
「 あの… 青峰っち? 」

「 何だよ 」
「 確かさっき 双子の姉貴って言ったなかったッスか? 」

「 あぁ 」
「 何で 男子の制服着て 」
「 まぁ気にすんな 」
「 気になるッスよ !? 」


とまぁこんな感じだった

俺が一軍のレギュラーになったと同時に陽っちは部活を突然辞めた
その事を聞いたとき俺はあんなにバスケを楽しそうにやっていた陽っちがどうして と疑問に思った


今、陽っちはどんな思いでいるのだろう
俺にはそれを知るすべがないのだろうか







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