君が想うこと



何考えてるのか分かんないし影薄いし どうしようもない幼なじみを持ってしまった場合どうしたらいいか


答えは簡単 その幼なじみを意識すること いつも一緒にいること
何らかのコミュニケーションをとることが大切だ







「 彼方 」

「 … 」

「 聞いてます? 」

「…あ、 うん 」

完全に聞いてなかったのだが 適当に返事をする

「 はぁ… 聞いてませんでしたね 」

ごめんなさい そんな顔しないで

「 ごめん …で、何だっけ? 」


「 ですから 今日の夜は僕の親がいないので彼方の家で晩ご飯 ということになりました 」

「 あー、 なんかお母さんが言ってたような…言って無かったような… 」


そう、確か私が家を出る前にお母さんが言っていたのだ
幼い頃からの付き合いのせいかこう言う事はたまにある
この間だって、私の両親が二人で旅行に行ってる時に、てっちゃんの家でご飯食べたりしてたし


「 今日の晩ご飯はグラタンだって 」「 そうですか 楽しみです 」

あんまり顔に表情の出ないてっちゃんの今の顔は相当レアだ そして可愛い こんな事を口にすれば「男に可愛いなんて言葉は似合いません」と、てっちゃんはきっとむくれるので心の中で言っておくことにする


「 彼方 」

「 何? てっちゃん 」

「 今日は部活が早く終わるのでそれまで待ってくれますか? 」

「 うん、 良いよ 一緒帰ろ 」

多分私はてっちゃんの頼みを断れない それはきっとこの先もずっとだと思う


「 はい 」

そして、てっちゃんは微笑んだ



出会って初めての頃は何考えてるのか分かんなかった けど、一緒に過ごすうちに何を想って何を考えているのかが分かるようになった
それは多分、私もてっちゃんを想ってるからなのかもしれない
意識して意思のやり取りをして、私達は今でもこんな関係が続いている


君が想うことを
君が感じたことを
私の想うことを
私の感じたことを

共有できるのなら
それは凄く素敵なことだ










アトガキ
☆黒子っち!! 誕生日おめでとう☆

全然誕生日っぽくないけど
…というか誕生日の話じゃない(^^;;








2014・1・31

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