愛してると伝えてください
氷室



アメリカからやってきた帰国子女の氷室辰也先輩は顔も良く人気もあり私のクラスの女子生徒のみならず学校中の女子生徒まで虜になるくらい格好いい
そんな先輩は、現在私の彼氏でもある (この事は、まだ他の誰にも知られていない)

告白したのは私からだ
振られる覚悟で気持ちを伝えた私は、先輩の言葉を聞いて物凄く驚いた

「 うん、良いよ 」

「 へ? 」

随分と間抜けな声を出してしまったことは記憶に新しい

先輩は皆にモテて誰にでも優しい、だから少し不安でもある訳で…


本当は、先輩は私のことなんて好きじゃないんじゃないかって 時折考えてしまう自分がいる
私から『好き』と言うだけで先輩からは一度も言われた事がない
不安は積もるばかり











「 …先輩 」

「 ? 」

「 私の事 どう思ってますか? 」


ある日の放課後 先輩の部活が終わって、寮に帰る途中にそう私は聞いた
これで先輩がもし私の事を好きじゃなかったら…
この、私の先輩を『好き』という気持ちは無駄になるのだろうか




「 びっくりしたよ、宇弥がいきなりそんなことを聞いてくるなんて 」

何かあったのかい?


先輩は驚いた表情でこちらを見て そして私にそう言った

「 あの… 先輩は私のこと、…『好き』、って言ったこと一度もないから それで 」

最後の方はゴニョゴニョと小さく呟いた



「 宇弥… ごめんね 宇弥にそんなこと思わせていたなんて 」


先輩は悲しそうな顔になって私を見たから私までそんな気持ちになる



「 宇弥 これから言う事を聞いておいてくれ
俺は… 君が好きだ 宇弥に告白される前から好きだった 」


氷室先輩はいつになく真剣な表情で私を真っ直ぐに捉えた
そしてこう言った

「 I love you 」









愛してると伝えてください










――――――――――――
氷室先輩単体で書いたのは
初めてでしかも久しぶりに
書いてキャラとか口調とか
よく覚えてなくてつかれた
アニメ二期おめでとう!!!!








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