射的
友達と回るはずだったのだが、途中で友達が彼氏と回るとメールの内容で言い出した(…リア充め)
ので私は今、高尾くんと緑間くんと一緒に夏祭りを回っていた
二人とは夏祭りに行く途中で高尾くんが自転車をこぎ後ろのリアカーに緑間くんが乗っている所に出会した
チャリアカーだっけ? 私も後ろに乗せて貰った
緑間くんは平気そうだったけど私は結構 ガタガタしてて乗り心地が悪いな とか思ってた (高尾くんごめんね、乗せて貰っておいて)
さて、今いる場所だけど
ちょうど射的の屋台の前にいる
「 ねぇ 高尾くん 」
「 何? 奏ちゃん 」
「 緑間くん 何してるの? 」
「 あ〜 多分、ラッキーアイテム探し? 」
緑間くんが先程から射的の景品をジーッと見ているのが気になった私は高尾くんに聞いた
「 なんで夏祭りに来てまで… 」
「 仕方ねぇって 真ちゃんだからさ 」
呆れながら高尾くんはそう答えた
「 緑間くんをそうまでさせるおは朝占いって… 」
「 ほんっとスゲーよな 」
恐るべし、おは朝占い
「 おい、高尾 俺はあのこけしをねらう お前はあの右端の犬の縫いぐるみだ 」
「 俺もすんのかよ〜 」
「 当たり前なのだよ 」
うわー 緑間くん ラッキーアイテムのこととなるとなんかえげつないというか なんていうか
しぶしぶ高尾くんが屋台のおじさんにお金を払い射的用の銃を受けとる
「 エース様のために頑張りますか 」
奏ちゃんは見ててね 俺の格好良いとこ
「 …頑張ってね 」
緑間くんも銃を受けとったみたいだ
二人は構えると集中し始めた
数分後 パンッ と射的用の木の玉が銃の先から発射された
高尾くんの方が射つのが早い けれど 緑間くんに言われた 犬の縫いぐるみにはかすっただけだった
緑間くんの射った玉はこけしのちょうど頭の部分にあたり、置いてあった台から落ちた
緑間くんの顔を見たら フッ って笑ってドヤ顔してた
「 まじかよ… 」
「 高尾くん …次はあたると思うよ? 」
ショックを受けている高尾くんが面白いとか思ってないよ 全然…
「 ぜってぇー次はあててみせるかんな 」
ホークアイ使うほどのものなのかは不思議だな
「 緑間くんは次は何ねらうの?」
「 そうだな …あの上段のワニの縫いぐるみだ 」
緑間くんが指を指したところにワニの縫いぐるみがあった
その隣にはふわふわのウサギの縫いぐるみが並んでいた
「 あのウサギの縫いぐるみ可愛いっ 」
「 ウサギ? 」
ふわふわで可愛いものに目がない私は我を忘れてそう言ってしまった
「 あっ!? なんでもない… 」
「 ワニの隣のやつか 」
「 奏ちゃん あれ欲しいの? 」
いつのまにやら犬の縫いぐるみを取った高尾くんも話に入ってきた
「 取ろうか? 」
高尾くんが私にそういった
「 えっ でも… 」
「 大丈夫 大丈夫 取るのは真ちゃんだからさ 」
「 おい高尾/「 ね? 真ちゃん」 … 」
おれがワニの縫いぐるみ狙うからさ
「 … 仕方ないのだよ 」
その後、緑間くんがウサギの縫いぐるみを取ってくれた
私が縫いぐるみを抱き締めてもふもふしていたら緑間くんが
「 …俺は高尾に言われたから取ってやっただけだからな 」
と言った
「 真ちゃんってば、素直じゃないんだから 」
「 うるさいのだよっ!!///」
「 緑間くん ありがとうっ!! 大事にするね 」
「 〜〜っ/// 」
緑間くんは真っ赤になった
今度は私の心を狙ってほしいな …なんてね?
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