綿飴
「 あ、むっくん チョコバナナあるよ 」
「 ほんとだ〜 宇弥ちん食べる〜? 」
「 うん!! 」
私とむっくんは今日、夏祭りに来ている
先程から屋台を回って色々と食べ歩いていた 焼きそばにたこ焼き、かき氷に冷しパイン むっくんのモグモグしている姿は可愛い
「 久しぶりにチョコバナナ食べるなー 」
「 ん? そう まぁ俺もだけど〜 」
次は何食べる〜? とか話してた
「 何が良いかな 」
「 じゃあ 焼きとうもろこしにする〜 」
むっくんの目がキラキラしててヤバい 財布大丈夫かな
焼きとうもろこしの屋台を見つけて焼きとうもろこしを買うと歩き疲れたんで近くの飲食スペースへ行って二人で座った
「 美味しいね〜 宇弥ちん 」
「 この焼き加減が最高♪ てかむっくん早っ!! 」
むっくんの手にあった焼きとうもろこしがあと一口サイズになっていた どういう原理だろう…
「 普通だよ〜? 足んないから宇弥ちんのもちょーだい? 」
おおう… なんか超可愛い生物が此処に居る
「 はい 」
私はむっくんに焼きとうもろこしを渡そうとした すると
パクっ
「 Σなっ!! 」
私が持ったままのやつをむっくんはパクっと口にした
「 ごちそ〜さま〜 」
「 …びっくりした 」
いきなりそんなことをするもんだから私はとてもびっくりしてしまった
「 ごめんね〜 宇弥ちんの美味しそうだったから 」
「 良いよ
ちょっと食休みしてからまた回ろ? 」
「 うん 」
焼きとうもろこしのタレが付いた指をむっくんがペロリとしたので巾着からティッシュを取りだしてむっくんの指を拭いた まるで手のかかる弟のようだ 同級生なのに
それから数分して 私達はまた回り始めた
「 綿飴はっけーん!! 」
「 ほんとだ〜 じゃあ俺 リ○ック○ のやつ 」
「 私はミクちゃん!! 」
私は初○ミクが大好きなのだ むっくんがリ○ック○チョイスなのがまた可愛い
お金を払うと綿飴の袋を開けて真っ白のフワフワな綿飴とご対面する
「 あま〜♪ 」
口に入れると甘さが広がるのが分かる
「 宇弥ちん 口の横綿飴付いてる 」
「 えっ まじか 」
「 動かないでね〜 」
むっくんにそう言われて私の頭の中は疑問で一杯だった
「 何するのむっくん 」
その言葉を言うのと同時にむっくんの顔が近づいてきて
ちゅっ
ほっぺたに柔らかい感触が
「 〜〜っ/// 」
「 宇弥ちんの方が甘いよ〜? 」
本当に何してくれるんだむっくん!?
頭の中が綿飴のように真っ白になった
☆☆☆☆☆
・むっくんが誰こいつ状態になってしまった
ごめんなさい 本当にごめんなさいm(__)m
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