アスター





突然のさよなら

何も言えなかった僕を
君はなんて想ったんですか

何も言えない僕を
君は責めたりしないのですか




どうして笑うのでしょう

どうして苦しいのでしょう



僕のせいで君の笑顔が歪んでしまうのなら

僕のせいで君の心が痛んでしまうのなら


『 僕の存在価値は何 』

君はなんて答えるのでしょう
『 僕に価値なんてない 』

と君は答えるのですか
今の僕じゃ分からなくて



君のSOS
見逃した僕を
君は責めたりしないんですか




思い出してまたひとつ雫が落ちた

情けない僕はポロポロ泣くしかなくて

気付かなかった僕を

『 』

と君は言うのです


優しい君は

最後に

『 泣 か な い で 』

と言うのです


『 ご め ん な さ い 』

『 あ り が と う 』













最初で最後のさよならでした













アスター
さよなら

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後書き的な何か
・無性に切ない系を書きたくなる





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