*伊月の場合*






今 私の目の前にいるのは誰だ

幼い頃の俊にとてもそっくりなその小さな男の子が私の目の前にいた


「 君 迷子なの? 」

「 … 」

ふるりと首を左右にふりこちらを見る

本当にそっくり

「 何て名前? 」

「 …しゅん 、いづきしゅん 」

今この子は何と言った?

自分は伊月俊だとそう言った ?

「 …私が誰か分かる? 」

「 わからない お姉ちゃんはだれ? 」


少しショックを受けた この子が本当に俊なのかという疑問も何もかも消えてしまった


「 そっか …私の名前は木ノ花咲夜 よろしくね 」

「 咲夜お姉ちゃん って言うんだ 僕の友達も咲夜ちゃんって言うんだよ 」

「 そう 」

にこにこ、と楽しそうに話をする

あぁ、そう言えば 小さい頃は俊の一人称は僕だったっけ それに私の名前を呼ぶときは咲夜ちゃん と呼んでいた


「 俊くんはその咲夜ちゃんと仲良し? 」

「 うんっ でもたまに怖いよ それでもね 咲夜ちゃんは僕といっしょにいてくれる 」


「 そう なんだ 」

私はそうだった 小さい頃から俊と一緒だった 幼馴染みであったということもあるが 必ず私は俊と居た そのことを思いだし、フッと笑みをこぼした


たまに怖かったのか 私は


「 これからも仲良しで、ね? 」

「 うんっ 」

元気に返事をした小さな俊は 笑顔を浮かべていた



写真撮っておこう 後で俊に見せてやろうかな


咲夜は伊月がはやく戻るのを待っていた






小さくなっちゃった!?
*伊月俊の場合*

・記憶無し
・一人称 僕
・駄洒落無し






――――――――――――
後書き的な何か

・設定としては小さい頃の伊月は僕っ子でちゃん付け 駄洒落もまだ使わないです

・ 自分の妄想を押し付けた結果の成れの果て←







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