*黒子の場合*





「 白雪さん、白雪さん 」

「 へっ? 」
聞いたことのある声と共に
突然、上着の裾をクイッと引っ張られた


「 あれ? 気のせいかな 」

「 ここです 」

「 え? どこから聞こえて 」

「 下です 」

「 下って… えぇっ!? 」

「 そんなに驚かれるとは 」

「 黒子くん…? だよね」

「 はい 」

「 何で 小さいのかな? 」

「 朝起きたらこうなってました 」

「 いつ元に戻るの? 」

「 分かりません 」

黒子くんが首をコテンっとしながら言う仕草が可愛い過ぎて私は抱きついた


「 白雪さん 」

「 あっ!? ごめんね 」

「 いえ、 たまにはこう言うのも良いと思いますよ 」

「 黒子くんって落ち着いてるね 」

「 そうですか? 」

「 うん、 私だったらすごくびっくりして落ち着いてられないもん 」

「 白雪さんならありそうですね 」












「 白雪さん? どうしたんですか? 」

「 あの 黒子くん 」

「 何ですか? 」

「 写メ撮って良い? 」

「 駄目です 」

「 えー、 駄目? 」

「 はい 」

「 一枚だけ 」



「 ……分かりました 」

「 やったあ 」

「 但し 誰にも見せないで下さい(白雪さん以外に見られたくないです)」


「 はーい 」




小さくなっちゃった!?
*黒子の場合*
・落ち着いて元に戻るのを待っていた




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