主な登場人物。設定は史実混在です。
※登場人物については、出てきてない人もいるので、また加筆予定。





伊達政宗
 19歳。父に愛されるが、母には疎外されている。
 幼い頃に病気で右目を失い、そのことに触れられる事を嫌う。
 気の強い喜多・小十郎の片倉姉弟、根明な成実らにかこまれ、健やかに成長。教養は非常に高く、頭もいいはずなのだが、戦に出るとスイッチが切り替わるため、そのことを知っている人は少ない。
 女性については、母親とは正反対であることが基本条件。やってきた嫁は基本条件をクリアしているし美貌、だが幼な妻。嫌いではないだけに、しばらく扱いに困り、そのあといろいろ事件も起きたりしたが、愛が嫌いになった事は一度もない。
 寝込んだ愛に弱い。愛の手が荒れるのが、嫌でたまらない。
 結構筆まめ。愛は部屋に丹念に束にして手紙を残しているのだが、いつか燃やしてやろうと思っている。しかし愛のガードが思った以上に堅くてできないでいる。なのに今日も戦場から手紙を書き、後にエッセイ集なんかも作って贈ったりもする。もはやジレンマ。



愛姫(名前変換可)
 17歳。三春の田村家から輿入れしてきた。
 政宗と同じく、父親からは溺愛される。
 病弱というより、虚弱なので成長が遅い。そしてよく熱を出して寝込む。そのくせ妙に根気があり、周囲を驚かせることもしばしば。口下手なことも手伝って、とにかくおとなしい。静かに伊達家の女性概念を打ち崩し続ける存在。
 裁縫と琴と茶の湯は玄人なみ。趣味は絵を描くこと。
 頑張りが手に出るタイプで、しょっちゅう手を荒らしている。政宗はそれを嫌うことを知っているがどうしようもないのと、生理痛が激しいのが悩み。
 政宗から貰った物はきちんと整理し、もらった年月日まで記録している。処分しようとする政宗との攻防が静かに、だが長く続く。



片倉小十郎
 人呼んで「竜の右目」。
 戦場ではあっさり切れる堪忍袋の緒も、普段は長くそして太い。
 わがまま主人(政宗)、ぐうたら同僚(成実)、バイオレンス姉(喜多)、働き者の嫁(蔦)、生まれたばかりの長男に囲まれ、書類と野菜相手に日々精を出している。政宗の教育を間違えた気がしてならない今日このごろ。申し分なき奥方(愛)がいるので、大丈夫ということにしておきたい。
 長男を殺しかけた経歴有り。女たちの働きで事無きを得た。嫁は何も言わないが、姉が時々このネタでいびってくる。それでなくても姉には一生勝てないと思っている。
 野菜作りは才能なのか、本人の努力なのか、彼の畑でできる作物は甘くておいしく、大きさは周囲の畑のそれの1.5倍はある。



伊達成実
 政宗の一歳年下の従兄弟。
 キューティクルな髪の、切れ長の目が涼しいイケメン。なのに、何かにつけて暴れようとするし、山篭り大好きだしと、中身は野性味が強すぎる残念な子。
 一人っ子なので、わがままっ子。でも弟か妹が欲しいと思っていたので、自分の部下は基本的に弟分と思って可愛がっている。
 これで武器の手入れとか、こまめなことも好きなので、日記書いたりは苦痛ではない。でも政務は見たくないほうなので、小十郎からはぐうたらと思われている。
 後に出奔。山篭りしていたが、野生化して文明を忘れるといけないので、政宗が頃合を見計らって使者を送っていた。これで政宗としても成実としても、君臣関係と友人関係のバランスをうまくとっている。
 虎哉宗乙禅師を生涯の師を仰ぐ。嫁候補として、幼馴染の女の子がいないわけではないが、主に成実のせいでうまくいってないが、本人には理解できない悩めるお年頃。



喜多
 小十郎の姉にして、鬼庭綱元の姉。
 優しいし、気配りも行き届いた、申し分なき女性なのだが、いかんせんバイオレンス。 主命に、というより職務に忠実。
 武道全般に通じ、マッサージもできる。凝り性なのは小十郎と同じで、今や医師の下に通って医術や薬学まで修めようという勢い。左手に包帯、右手に剣の状態だが、瀉血に凝った時期などは、小十郎が常に貧血気味で業務が滞り、ある意味で災害となった。
 鬼庭家は代々不老長寿家系なので、歳は取らない。


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