「欲望に埋めく人間は酷く滑稽で見飽きないよ」
「俺は人間ではない」
「駄目駄目、例外なんてない。」
「貴様も人間みたいな物だろ」
「僕は動ける人形程度さ。」
「ヴァルハラの操り人形か、惨めだな」
「ヴァルハラもイザヴェルもアースガルドも皆同じ。汚い。」
「…」
「世界を支配しようだの、世界を壊そうだの、世界を救おうだの…馬鹿馬鹿しいね。身の程知らずが」
「黙れ」
「…こうやって傍観するのは最高さ、下らない争い程可笑しい事は無い」
「俺は生前の記憶が無いからはっきりとは分からないが、お前の作り手も似た様なものだろ」
「レギンは違う」
「違いが分からないな」
「レギンには欲が無い、僕は欲の無い人間程好みなんだよ、でも面白くないんだ。」
「だからヴァルハラに居るのか」
「財欲色欲を顔に書いてはいずり回る貴族は面白いよ、踏み潰したくなる」
「要はお前が悪趣味なんだろ」
「さぁね」