▼ 傍観者の笑い



「欲望に埋めく人間は酷く滑稽で見飽きないよ」

「俺は人間ではない」

「駄目駄目、例外なんてない。」

「貴様も人間みたいな物だろ」

「僕は動ける人形程度さ。」

「ヴァルハラの操り人形か、惨めだな」

「ヴァルハラもイザヴェルもアースガルドも皆同じ。汚い。」

「…」

「世界を支配しようだの、世界を壊そうだの、世界を救おうだの…馬鹿馬鹿しいね。身の程知らずが」

「黙れ」

「…こうやって傍観するのは最高さ、下らない争い程可笑しい事は無い」

「俺は生前の記憶が無いからはっきりとは分からないが、お前の作り手も似た様なものだろ」

「レギンは違う」

「違いが分からないな」

「レギンには欲が無い、僕は欲の無い人間程好みなんだよ、でも面白くないんだ。」

「だからヴァルハラに居るのか」

「財欲色欲を顔に書いてはいずり回る貴族は面白いよ、踏み潰したくなる」

「要はお前が悪趣味なんだろ」

「さぁね」




2011/12/04 01:08 (0)

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