▼ 鳳仙花.1



床下に散らばる書類の山、割れたティーカップ、誰のか分からない血痕、錆びた刀剣。

「フレイさん、」

返事は無かった。
奥の部屋から微かな物音がするが勝手に立ち入る事は許されていない。
地面に響く靴音から高いヒールを履いている事が分かった。その音は徐々にこちらに近づいて来て、
僕の目の前にある扉が開いた


「…フレイアさん、だったんですね」

「…」

彼女は何も喋らない。
目も合わせようとせずに僕の横を通り抜けて部屋から出て行った。

「フレイさんは一体何処に…」




(アスクとフレイア)



2011/11/30 00:44 (0)

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