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※翔視点
俺が遠慮したら名前を傷つけることになる、らしい。
名前があまりにも不安そうな顔をするから「痛くないのか?」って聞いたら「翔ちゃんが気持ち良くないとやだ」って答えられた。答えになってねーし。でも、つまるところ俺が動かないと名前の不安は消えない。くそ、痛い思いさせたくねえのに。
──ぐ、ちゅん
腰を動かしてスライドさせる。動きはさっきより早い。名前から短く声が上がった。
「やっぱ…、」
「やっ、ん!翔ちゃん、動いてぇ…っ」
「っ、くそ、」
やめようにもやめさせてくれねえ。こうなったらもう知らねえからな。
ぐちゅん、ぐちゅん、と腰を動かす。えろい音。ちょっと動きを速めたってだけなのに、やべえ、めちゃくちゃ気持ちいい。
「っは、あ…」
「んっ、しょう、ぁん…」
これ以上速めたら名前が痛いって分かってる。分かってんのにやめられねえ。ぐちゅっ、ぐちゅっ、とさっきよりもっとピストン速めたらイッちまいそうなくらい気持ち良すぎて。
「はっ…名前…」
「あ、あ、あ、あう、」
ピストンするたび短く声を出される。やべえ、気持ちいい。でも名前すげえ苦しそう。やめなきゃ。名前が痛がることはしたくねえんだ。やめろ、やめろ俺。
だめだ、めちゃくちゃ気持ちいい。くそ、名前ごめん、俺だけ気持ち良くてほんとにごめん。
(( 痛い…? ))
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