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※翔視点
動いていい、なんて言いやがって、お前が痛いと思って我慢してたんだろ!
そう言ってやる余裕も俺にはない。遠慮なく動くことにする。全部入ってるモノを少し引き出そうと腰を引いた。
ズリ…
「っ、」
「あっ」
すごく狭い。ぎゅうぎゅうと俺のモノをちぎりそうなくらい締め付ける名前のナカ。それから、痛そうな声が名前から漏れる。ほらみろ、やっぱ痛えんじゃねえか。
「名前…」
「あ、だ、だいじょうぶ、だいじょうぶだよ…?」
ふるふる震えてる身体。どこが大丈夫なんだよ。名前は細くて折れそうな腕を俺の首へ回してきた。
「だいじょうぶ、だよ」
「っ」
このばか、ほんと煽るの上手い。俺の立場にもなってみろっての。
もう1度モノをズリリ…と引き出して、ちょっと経ってからナカへ押し込む。名前の反応を窺ったら苦しそうに息を吐いていた。
「名前、深呼吸」
「んっ、はあっ」
すぐ息しなくなる。痛いからか?俺のせいか?浅い息を繰り返すからちょっと動きを止めたらすーはーすーはーと深呼吸が聞こえてきた。上手い上手い。頭を撫でてやると嬉しそうに笑顔をこぼす。その繰り返し。
俺、そりゃ今生殺しみてえだけど、名前の痛がることはしたくねえ。
少しだけ繰り返したけど、4回くらいしたらナカで止まった。動きを止めた俺に、どうしたの、と見上げる名前。もう俺、どうしたらいいんだよ。
「翔ちゃん、動いて、だいじょうぶ」
「でも、」
「気持ち良く、ないの?」
心配そうな顔。こんな顔させたいんじゃない。くそ、どうしたらいいんだ。
(( オロオロあたふた ))
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