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※主人公視点
さっき翔ちゃん、全部入ったって言った?なんか感覚ない。いや、あるんだけど、あのおっきいのが全部入ったなんて感覚がない。
「しょ…、」
「っ、なに」
話そうと思ったらチクンと痛むナカ。あ、やっぱ入ってるのかな?翔ちゃんなんだか余裕なさそう。
「これ、ほんとに入ってる?」
不安げに見上げたらフッと口元を緩ませて頭を撫でられた。
「ちゃんと入ってる。名前んナカ、すげー熱い」
なら、いいんだけど。先端だけ入れたときはすごく激痛だった。今もドクンドクンって痛いんだけど、実感ないなあ。ていうか、翔ちゃん動かないの?男の子って入れただけで気持ちいいものなの?分からないけど翔ちゃんはずっと動かないで相変わらずぎゅうってしててくれる。あったかい。気持ちいい。だんだん痛みも少なくなってきて、でも翔ちゃんほんとに気持ちいいのかなあ?
「翔ちゃん?」
「ん、どした?」
「動か、ないの?」
翔ちゃんの顔が真っ赤になる。あれ、もしかして私また恥ずかしい発言しちゃった?
翔ちゃんは私の顔の横に手をついた。
「動いていいのか?」
こくん。
頷くと、翔ちゃんは苦しそうに眉を歪めた。
(( 入ったよ ))
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