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※えろはないですが小スカがあります/病院パロ
何とも情けない話です。音也くんのことが大好きすぎて自転車を漕ぎながら音也くんのことを考えていたそうです。急な下り坂に入っても音也くんで頭がいっぱいの名前ちゃんはブレーキをかけることもなく空を見上げていました。そして、電柱にガシャンと。あまりの痛みにびっくりして、名前ちゃんはそのままくらりと意識を失いました。次に目を覚ましたのは病院のベッドの上でした。上から吊してある包帯だらけの自分の手足を見て、名前ちゃんはぼんやり思います。私重傷だったんだぁ。確かに少し動かせば痛いくらいの傷です、きっと手足骨折していますね。無事なのは左腕だけでした。
(( 意地悪ナース ))
ガラッと名前ちゃんの病室のドアを開けたのは、名前ちゃんが大好きで大好きでたまらない音也くんでした。
「あ、名前、起きたんだ」
「音也!」
音也くんはここの病院のナースです。でも名前ちゃんはどの病院に運ばれたのかも分からなかったので意表をつかれてびっくりしました。ナース姿の音也くんはいつもより何倍も可愛くて、…なんだかえっちです。
「あー、だめだめ動いちゃ。名前本当に重傷なんだよ?何でちゃんと前向いて運転しないの?」
「…ごめんなさい」
音也のこと考えてて、と小さい声で付け加えると、音也くんはびっくりしたように一瞬目を見開き、次の瞬間には顔を真っ赤にしていました。
「あーもう…何で可愛いこと言うかなぁ…俺勤務中なのに…」
音也くんはきょろきょろと窓の外を見回し、名前ちゃんにちゅっと一瞬だけキスをしました。名前ちゃんの顔もたちまち真っ赤になります。
「俺、名前の担当になったから何でも言って。不便な思いさせないように頑張るから」
「うん、ありがとう」
名前ちゃんは照れ臭そうにはにかむと、心の中でぐっとガッツポーズをしました。
(音也独り占めできるー!!!)
そんな単純な世界ではなかったようです。あれから音也くんは「ここのナースコール押してくれたら俺がいつでも来るからね。左手怪我してないから押せるでしょ?」と簡単な説明をして病室を出ていってしまいました。なんということでしょう。名前ちゃんの病室は1番奥で、部屋には名前ちゃんしかいないので非常につまりません。携帯やゲームなどは片腕では不便ですし、第一どこにあるか分かりません。テレビだって同じです。
そんな退屈な空間に2時間はいたでしょうか。いろいろ考えるのをやめてじっとすることにしました。ぼーっと外を眺めていると小さい子供がおばあちゃんと散歩をしています。いいなあ、私も歩きたい。名前ちゃんはそう思い少しだけ足を動かしてみます。ずきん。言葉にならない痛みが名前ちゃんを襲いました。
「っ…何これ痛すぎ…、て、いうか、あれ?」
体勢がほんの少しだけ変わったせいでしょうか、名前ちゃんは自分の尿意に気づきました。でもトイレは少し離れた場所にあるので車椅子などが必要です。名前ちゃんは慌ててナースコールをしました。
「お待たせ」
音也くんはすぐに来てくれました。名前ちゃんはきゅんと胸を鳴らしながらも今の状況の深刻さを説明しようとします。
「あ、あのね、トイレ行きたくなっちゃって、ど、どうしたら、いいのかな…」
「トイレ?」
名前ちゃんは恥ずかしさで語尾が消えていっています。音也くんはこてんと首を傾げてから名前ちゃんの体をちらって見て、ちょっと待ってて、と告げてから病室を出ると、どこからか洗面器を持って帰ってきました。
「変なこと訊くけど、おしっこ?」
「えっ?」
「だから、名前はおしっこしたいの?」
「え、うん…そう…」
音也くんは確認のために訊いただけなのですが、なんだか責められている気分になって名前ちゃんは顔を真っ赤にさせます。音也くんはそれを気にもせず、テキパキと部屋のカーテンを閉めていきました。
「お、おとや…?何してるの?」
「何って、今から名前がおしっこするんだよ」
音也くんが病室の鍵をガチャンと閉めて名前ちゃんのいるベッドへ戻ってきたとき、名前ちゃんは嫌な予感にだらだらと汗をかきました。
「はい、じゃあこれにして」
予感的中です。音也くんは天使のような笑顔で名前ちゃんに洗面器を差し出してきました。
「な、なっ、待っ、ぅえ!?」
混乱する名前ちゃんは上手く言葉が出てきません。音也くんはそれを笑いながら名前ちゃんの腰を持ち上げ、ズボンと下着を脱がせました。足の方は包帯が巻いてあるので全部は脱がせません。
「あ、待って、ペーパー持ってこなきゃ」
「じゃなくて、音也っ」
「んー?」
音也くんがトイレに行ってペーパーを持ってくる間に名前ちゃんは唯一動かせる左手でズボンを引き上げようとしましたが、音也くんがすぐに帰ってきてしまったのでそれは叶いませんでした。
「こーらだめでしょ、名前はここでするの!」
「や、やだよおとやぁ…っはずかしくて、しんじゃうっ」
「そのくらいじゃ死なないし名前は何しても可愛いから大丈夫だよ」
「やだぁっ、むりだよぉ…っ」
膝裏に手を回され、脚を開かされます。その下に洗面器を置いて音也くんは準備万端。あとは名前ちゃんを納得させるだけです。
「じゃあ名前、オムツがいいの?どのみちこんな重傷じゃあトイレなんか行けないから、ここでするかオムツかのどっちかしかないんだよ?オムツ穿かせるのもいいけど、オムツなら全部濡れちゃうからお尻の方まで俺が拭いてあげることになるよ?恥ずかしいとこ全部見えちゃうよ?別に俺は嬉しいけど、名前が恥ずかしい思いするだけだと思うなあ」
「そう、なのぉ…?」
音也くんは名前ちゃんを説得するのがとっても上手でした。名前ちゃんはうるうるの目で音也くんを見つめます。どきっと心臓を跳ねさせながらも、音也くんは名前ちゃんの足の下に洗面器を押し付けました。
「うん、だから、ここでして?」
音也くんの言葉に名前ちゃんは弱々しく頷きます。ぐっとお腹に力を入れてみますが、緊張からでしょうか、なかなか上手く出てきません。音也くんにじっと見つめられていてますます恥ずかしくなり、尿意はあるのにそれは引っ込むばかりです。
「あ、ふぅ…、おとや、でなぁい…」
「出ない?うーん、どうしよう。緊張しなくていいからね、ここに集中してて」
音也くんは片方の手で名前ちゃんのお腹をマッサージし始めました。膀胱のあたりを指で刺激し、手の平全体で下へさすさす。あまりの気持ち良さに名前ちゃんはひくっと腰を動かしました。
「あ、あ、でそ、う…っ」
「頑張れ」
「っん、はぁあう…、」
しょわしょわしょわ……
名前ちゃんはやっとおしっこを出しました。音也くんはやや興奮気味にそれを眺めています。とぷとぷと洗面器に溜まっていき、最後の最後までちょろろろ…と出るそれを見守りました。終わったかな、と思えば音也くんは洗面器を退かし、ペーパーを名前ちゃんのそこへ宛がいます。
「よく頑張ったね」
「う、ん…っはぁ」
「気持ち良さそうな顔してたよ」
クスッと笑った音也くんでしたが、次の瞬間驚きで笑顔が消えます。ぐいっと拭ったそこはなんだかぬるぬるしていたのです。おしっこに粘着性などありませんから、このぬるぬるなおしるは別のところから出てきたに決まっています。
「…名前、感じちゃったんだ」
「ふ、え…?」
「俺におしっこするとこ見られて感じてたんだね」
音也くんはにこっと笑います。音也くんの息子さんは、勤務中だということも忘れて固くなっていました。
END
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どんな病院だここは、という質問はなしです。アンケートよりお医者さんな音也を書こうと思いましたが、私の中でお医者さんは薫ちゃんしか書けないのでナースにしてみました。ごめんなさい。誰か音也ナースください。名前様、お付き合いありがとうございました。
20121029
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