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「へぇ、津軽ってばシなかったんだ」
「うーん、多分。途中で意識失っちゃって覚えてないけど」
にやにやと笑うサイケは何とも楽しげだ。
「いやーすごいね津軽、男の中の男だよ!ってゆーか漢って感じ?ね、デリ雄」
カァッと赤面している彼女を余所に、サイケはわざとらしくデリ雄に話を振った。
「…別に、どうでもいいし俺には関係ねぇ」
そういうデリ雄は辛そうだ。それもそのはず、好意を抱いている彼女と津軽が付き合っているというのですらつい最近知ったばかりなのに、こんな話は刺激が強すぎる。若干涙目になっているのが可笑しくて、サイケは口元が緩まないように必死だった。
「それにしてもまさか自分で飲んじゃうなんて…」
すっごい色っぽい姿になったんだろうね、とサイケは言う。そのことに関しては自分の馬鹿さ加減に赤面するしかない彼女なのだが。
「俺ですらちょっと見てみたいとか思うくらいだもん、デリ雄はもうムラムラしてたまんないんじゃない?」
「…は…?」
まるで今回のことはデリ雄にそういう思いをさせたかった為だけにされた、とでも言いたげな顔だ。デリ雄は開いた口が塞がらず、サイケは再び笑いを堪えることになった。
後々デリ雄が静雄に慰められていたのは言うまでもない。
END
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津軽→←主←デリ雄
これが書きたかっただけです。サイケたんは天使な顔して小悪魔だと信じています。そして今回初めて文字数がおさまらないというハプニングが起こりました。津軽への愛が大きすぎて困ります(笑)名前様、お付き合いありがとうございました。
20120708
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