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「じゃあーパフェとパフェとパフェ下さい」
「あ、じゃあ私はパフェで」
「えー…パフェ4つ、でよろしいですか?」
「「はいっ」」
甘党2人は、今日もファミレスでパフェを頼んでいた。
(( 似た者同士 ))
「こちら、パフェでございます」
「あ、俺です」
「ではこちらのパフェは」
「私ですー」
「それから…」
「あ、あと俺なんで」
「…かしこまりました。では、ごゆっくりどうぞ」
テーブルに運ばれてきたパフェを、早速口にする。
「おぉ、ここのパフェ、美味ぇじゃん」
「生クリーム癒されるー…糖分補給って素晴らしすぎるわぁ」
「まったくだな。逆に糖分を摂らない奴の気持ちが分かんねぇ」
「ほんとだよね、」
2人の会話は絶えなかった。とにかく甘いものは最高だ、甘いものは生きる糧だと語り合ってパフェを食べていった。
「あー美味しかった!」
「ん、もう食いおわったのかよ」
「だって1杯だけだもん」
彼女は綺麗に完食した後、彼がこれから手をつけようとしていた3杯目をジッと見つめた。
「銀ちゃん、半分くれても良いよ」
「ばーか、誰がやるかよ」
「だってそこ、生クリーム多いからずるいじゃんかっ!ケチっ!」
じとーっと見つめる彼女。銀時はぐっ、とつまってから、開き直って指で生クリームを掬った。
「あーそうだよ、多くて良いだろ。ほらほら、これで良いならやるよ」
それを彼女の前に出してみて、ニヤニヤと笑いながら彼女の反応を伺う。不意にカァッと顔を赤くした彼女だったが、ここで負けては自分のプライドが許さない。彼の手に自分の手を添え、ゆっくり人差し指を舐めだした。
「な…っ」
本当に舐めたということに驚き、彼もカァッと顔を赤らめた。その反応に彼女は勝ち誇った顔でニヤリと笑う。
それから指を口に含んでみれば、彼がビクリと過剰に反応し、それは彼女のS心を煽るもの以外の何物でもない。指についた全てのクリームを舐めとるように、ねっとりと舌を動かした。
しかしされてばかりでは、今度は彼のプライドが許さないというものだ。口に含まれている指をぐいっと奥まで入れてやると、彼女は小さく声を漏らした。
「んぅ…っ」
少し苦しかったのか、彼女は嫌がるように首を振る。彼の目にも加虐の色が増されてきて、指をぐいぐいと動かしてみた。
「んっ…ん、む…、」
(うわ、えっろ…)
だんだんと乱れてくる彼女を見て、彼は微かにそう思う。クチュクチュとわざと水音を出すように動かし、それによって飲み込みきれない唾液が、彼女の口の端から零れ落ちる。生クリームが混ざった白く濁ったソレは、彼を欲情させるには十分すぎた。
「こんなとこで、そんな顔すんじゃねえ…っ」
「んー…だって、銀ちゃ、んんぅ…っ」
まだ口の中に含まれる指を出そうと彼女は首を振ってみるが、彼は出すどころか、入れる本数を増やした。
「ちょ、何し、て…ん、ん〜〜〜…っ」
「お前、えろすぎ…」
ジンジンと熱を持つ下半身に焦り、彼は彼女の口から自分の指を引き抜いた。ドロッと指と口で繋がる糸はプツンと切れ、指に残ったそれは彼が舐めとった。
もうパフェ(というか生クリーム)を普通の視点で見れなくなってしまった彼は、その3杯目のパフェを無言で彼女に差し出した。
「えっ、食べて良いの?!」
「おうおうやりますよ」
「やったー銀ちゃん大好きー!」
大袈裟に喜んで食べはじめる彼女。彼は深くため息をつきながら、こいつには敵わない…と思った瞬間であった。
END
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指フェrをさせたかっただけのお話し。指フェr大好物な私にとって、もっと皆様に広まらないかなー、と。名前様、お付き合いありがとうございました。
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