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その部屋には異様な空気が漂っていた。珍しいメンツに驚きながら、彼女はリボーンに促されるまま 部屋に入り、そこへ座る。

『えっ、と…リボーン?これは何の会議?』
「会議なんかじゃねえぞ」
『だって、え?じゃあ、何このメンバーは…』
「今からお前の、未来の旦那候補を決めていくんだ」
『ッはあぁっ?!!!』

その人達、というのは、皆ボスばかり。具体的に言えば、ツナ、ディーノ、雲雀、骸、ザンザス、白蘭などである。いや、雲雀は風紀委員長ということで一応はボス(?)なのだが、骸はちゃっかりいる、という感じだ。

『いや、ちょっと待って。大体、ツナはあたしの弟だよ?結婚できるわけないでしょ』
「だよなぁ。そこは俺も惜しいと思った」
『惜しいって、あのね…、』

呆れ半分の彼女に、ツナは苦笑いを見せた。

「ってゆーかさ、早く決めよ?まぁ、きっと僕のお嫁さんになるんだけどね〜」

フニフニとマシュマロをいじりながら、白蘭は極上の笑顔を浮かべて そう言った。それに皆ピクリと反応する。

「クフフ、何を言っているのですか。彼女は僕のモノです」
「ドカスが、かっ消すぞ」
「やれるものならやれば良いじゃない。僕も君を咬み殺そうとしていたところだよ」
「おいおい、落ち着けって…俺等じゃなくて、こいつの意見を尊重するべきだぜ?」

ディーノの一言により、その場にいる全員がこちらを向くことになった。彼女はおろおろとしながらリボーンに助け舟を求めたが、失敗に終わる。

『り、リボーン…』
「何だ?相手はもう、決まったか?」
『な…っ!』

彼女はギリッと奥歯を噛みしめ、そこにいる全員を睨んだ。

『こんな場所で迫られても 分かんないに決まってんでしょっ!!!』



予想はしていたが、なかなか旦那は決まらない。
リボーンの悪だくみは、まだまだ続く…。



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