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『ねぇ、ザンザス』

「あ?」

『雨止まないね』

「あぁ」

『………』

「…何だ」

『ザンザスって、あんまり喋らないよね』

「……努力はしてる」

『そうなの?なら良いけど』

「………」

『ねぇ、ザンザス』

「あ?」

『ちょっと寒くない?』

「テメェが薄着だからだろ」

『うーん、そうかなぁ。これでも結構着てるんだよ?』

「…フン」

ぐいっ

『わわ、何!?』

「寒ぃんだろ」

ぎゅう

『え…あ、ありがと』

「………」

『あれ、照れてる?』

「何言ってやがる、カス」

『自分からしたくせにー』

「照れてねぇって言ってんだろ」

『はいはい』

「………」

『ねぇ、ザンザス』

「あ?」

『大好き』

「あぁ」

『ザンザスは?』

「………」

『ねーえー?』

「愛してる」

『…ずるー』

「ハッ、先に言ったのはテメェだろ」

『そうだけど…』

「………」

『じゃあ、これからも愛してくれる?』

「当たり前だ」

『この…お腹の赤ちゃんが産まれても?』

「あぁ」

『ふふ、良かったー。私よりこの子の方にデレデレしそうだなーって思ってさ』

「可愛いかもしれねぇが、1番はテメェだから安心しろ」

『…ザンザスがそーゆーこと言うのって珍しいよね…』

「何気持ち悪がってやがる、かっ消すぞ」

『あはは、ごめんね』

「……チッ…」





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いつぞやのメルマガ配信。口数少ないザンザスをチョイスしてしまったのはミスだったかな、と思いましたがザンザス様にぺらぺら喋ってもらったら何とかなりました(笑)普段無口なのにすみません(笑)
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