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「あれ、姉ちゃんは?」

ツナがキョロキョロしながらリボーンに問う。

「あいつなら、ディーノんとこ行ってるぞ」
「んなっ?!…ほ、ほんとモテるね…」
「まあな。なんせ、俺の愛人だからな」
「って、お前もかよー!!!」

同じ遺伝子なのに、なぜ自分はこんなにモテないのだろう、と軽く傷ついたツナだった。





『くしゅんっ』
「…?どうした?風邪か?」
『ん、大丈夫…』
「そうか?…ほら、もっとこっちこいよ」

おずおずと近づいてくる彼女を、ディーノは優しく抱きしめた。

「あったかいか?」
『ん、ありがとう、ディーノさん』
「……お前可愛い…」

ぎゅうっと腕の力を強めると、ロマーリオが部屋へ入ってくる。

「ボス!…って、何やってんだ」
「ば、ばかっ!急に入ってくんじゃねーよ!!」
『…?ディーノさん、顔赤…?』
「う、うるせ…っ」

ロマーリオは「ほら仕事だ」と、ディーノを彼女から引きはがすと部屋を追い出した。

「…さて」
『皆さんお仕事忙しそうですね…じゃあ、あたしはこれで失礼「まあまあ、待てよ」

ロマーリオはニヤッと笑う。

「もう遅いんだし、今日は泊まってけよ」
『え、でも…』
「いいから、な?」
『…はい。じゃあ、お言葉に甘えさせていただきます…』
「おう。じゃあ心配かけないように、家には電話しとく」
『はい、お願いします』


電話を受け取ったリボーンは、今後誰が彼女の旦那になるのかが楽しみになったそうな。
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