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先程からずっと窓際にへばり付いている彼女に視線を向け、彼はデスクから立ち上がった。

「どうした」

「あ、終わったの?」

彼女の許へ歩いていくと、彼女はぱあっと顔を明るくさせた。

「今日ね、凄く空が綺麗なんだー」

「ああ」

「だから、もしもう終わったんなら、星見に行かない?」

「…あ?」

あからさまに眉を顰める。明らかそれは『行きたくない』の顔だった。しかしそれに気付かない彼女は首を傾げ、彼はため息をつく。

「行くなら早くしろ」

「やったー!」

窓から離れそのままドアまで走っていった彼女を見て、彼は髪をくしゃりと触った。




(( 夜空の下で ))




本当は歩きたくもないので車で行こうとしたのだが、彼女が散歩したいと言い張るので歩いていった。

(何で俺が振り回されてんだ…)

少し坂を上ったところに広い平らな道があり、そこへやっと辿り着く。そこの道の端まで走っていって柵にくっつく彼女を見て、彼は呆れたように後ろをついていく。

「この柵要らないでしょ!」

「無かったらテメェみたいな馬鹿が落ちるだろ」

「な、落ちないしっ」

(でもちゃんと見えるから いっか…)

柵から途切れ途切れに覗く夜景が綺麗で。更に上を向くと、星が近くで光っている。

「何かここ、空に近付いたみたいだね」

「あぁ」

彼はコートのポケットへ手を突っ込みながら、あまり興味無さそうに相槌を打つ。星を眺めながらはしゃぐ彼女の許にやっと追い付き、後ろからぎゅうと抱き締めた。

「え…、何?」

「テメェが薄着で来たからだろ。風邪引かれたら面倒だ」

「う…ありがと」

すると先程まで無邪気にはしゃいでいたのに、すっかり大人しくなる。顔を少し赤らめて、視線を落として。彼も直ぐに気付いたが、彼女にバレない程度にニヤリと笑って耳元で囁いた。

「何急に黙ってやがる」

「え、や…」

たかがこんなことで照れてしまった自分に、ますます赤面する彼女。それに煽られたのか、彼は身体をゾクッとさせた。

「言ってみろ」

「な、何でもないもん」

「あ?」

彼女の顎を掴み、こちらを向かせる。

「ッ、外でこーゆーの初めてだから、ちょっと吃驚しただけだし…っ」

「ハッ、そうかよ」

もっと彼女を困らせたくて、彼女の項に息を吹き掛けた。

「ひゃっ!?」

「そんなので照れてたら、この先どうすんだ」

「この先って、ッん、」

今度は舌を這わせてみた。予想通りの反応に、彼はますます口角を上げる。

「ち、ちょっと、ザンザス…ここ外、だし…っ」

「だから何だ」

胸元に手を置くと、微かに抵抗の色を見せる。それを丸で無視した後、服の下から手を忍び込ませ、胸の膨らみを揉みしだいた。

「ん、ん…ザン、ぁ…」

その頂きを偶に弄りながら十分に触れ、彼の左手はするりと太股を撫でた。

「ち、ちょっと…っ」

「あ?」

「何で、いきなり こんな…っ」

「気が変わった」

ぐっ、と熱いソコに触れたら、彼女の身体がビクンと跳ねる。そんな小さなことにまたニヤリと笑ってしまうのだが。

「だ、だめだよ…!」

「こんなに濡らして、何言ってやがる」

「や、だ…っ」

下着の上からの愛撫でじんわりと蜜が染み出てきて、彼女はカァッと顔を熱くさせた。くちゅくちゅと微かに響く粘着音。下着を擦られるように触れてくる指で、じわじわと絶頂が近付いてくるのが分かった。しかし外でこういった行為は、彼女の中では絶対いけないことであって。

「はなっ、離して…っ!もう、やば…ッ」

「悦いんなら良いじゃねえか」

「あっ、だめ、はぁっ…んん、んっ」

ガクガクと震える脚を彼が支える。手は柵につくようにして、身体は完全に彼に預けていて。抵抗はしたいが身体を支える為に柵に手をついたままにしないとならないので、何もできない。身体はどんどん熱くなっていて、ナカが疼いているのも分かる。

「あ、ザンっ、ザンザス…!」

「何だ」

「本当に、もう…っ、ああ…ッ、っ」

ぐりぐりと押し潰すように触れるから、彼女はふるふると身体を震わせ、下唇をきつく噛んだ。

「っ、……ッ!!!」

声を押し殺し、身体をピンの伸ばしながら限界を超えた。

「ハッ、終いか」

「う、煩いぃ…っ」

羞恥心から涙が溢れたが、彼は手を止めない。ぐいっと下着を下ろされ、一気に熱が逃げるのを感じた。

「えっ、まさか本当にここで…」

「当たり前だろ」

それから強引に秘部に指が挿れられ、ビクンと身体が跳ねる。

「ま、まだ今シたばっか…!」

「知らねぇよ」

既に1回達したことで挿れるときの抵抗は少なくなっている。熱く疼くソコを押し広げるように2本の指で掻き乱し、深いところの天井を突いた。内壁の感触を愉しむように動かされ、彼女はふるっと腰を震わせる。もう限界なんてとっくにに過ぎているのに。

「ザン、ザス…、やめ、」

息を切らせながらも途切れ途切れに訴えるが、効果は無い。それどころか彼をただ煽るだけだ。

「もっと悦い声出せるだろ」

その時、熱いモノが彼女のナカへと埋まっていくのを感じた。

「なっ、や、あああ…っ」

ギリッと歯に力が入る。誰が見ているか、誰が聞いているかも分からない場所で、声を漏らすまいと。同時に締め付けがきつくなり、彼は満足気にニヤリとした。
ぐいぐいと奥を押し広げるように挿れられ、とうとう柵に倒れ掛かるように肘をついた。彼に腰を突き出す形となってしまって、彼女の羞恥は限界以上のものなのだが、力が入らないので仕方ない。そのまま彼女は、されるがままになってしまった。







彼に好き勝手されたばかりの身体で足腰に力が入らないため、彼が責任取って彼女を姫抱きして帰っていった。

「あれ、どうしたんですかー?」

今任務帰りなのだろうか、フランとベルが隊員を数名引き連れて帰ってきたところだ。ボスが歩いてるなんて珍しいですねー、と思ったことを素直に言ってしまうフランに、彼女は彼の腕に包まれながらもブンブンと手を振る。

「こ、これは、私がさっき転んじゃったわけであってね!」

「あ?」

今にも、違ぇ、と言いそうな彼を睨みつけ、言葉を繋げる。

「だから、別に心配しなくても大丈夫だよ!」

「…ふーん」

フランは気まずそうに返事をする。きっと気付いてしまったのだろう。一方ベルは最初からお見通しだったかのようににやにやと悪戯な笑み。

「歩けねぇくらい派手にヤッたわけ?」

「っ、派手に転んだってことね!」

「そうかよ。ししっ」

彼女は赤くなった顔を隠すように彼の胸に顔を埋め、それから3人にニヤリとされるのであった。




END

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相互記念に夏樹様へ!
今回は大好きなザンザス様ということで、私も異様なテンションのまま、すらすらと書いていきました(笑)野外プレイは初めてなのですが…書き終えてから恥ずかしさが込み上げてきます。何書いてるんだ自分、みたいな感じですね(笑)これからも頑張っていくので、よろしくお願いします。
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