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もう真夜中、彼女はやっと部屋に戻ってきたところであった。
「うわ、何これ…」
思わずリモコンを落としてしまった。
たった今戻ってきた彼女は、つけたテレビを目を見開いて凝視した。そのテレビ番組とは。
『じゃあ早速やってもらいましょうか?』
開脚した女の人が、カメラマンから何かを手渡される。それは、彼女がよく使用している…、
―ヴヴヴヴヴヴ…ッ
『あっ、ああんっ!あっ、あッ』
高い嬌声を上げ、女の人は喘ぐ。手ではそれを、秘部へとグイグイと押し付けて。
『で、どうですか?うちの新しい電マちゃんは』
『あ、あっ、しゃい、こぉ、です、ぅ…ッ』
快感で呂律も回っていない。彼女は食い入るようにその番組を最後まで見てしまった。
(( 自慰よりも ))
フランが誕生日に、いつも疲れているだろうからと電マをくれた。彼女は純粋にそれを肩や腰や足に使用していたのだが、先程のテレビではあんなに使用方法が違ってしまうなんて。
ゴクリ、と唾を飲む。
(まぁ、気には、なるよね…?)
ベッドに腰掛けながら、それを手に取る。そっと脚を開いてみて、恐る恐るそれを、もう少し反応しぷっくりと存在を主張しているそこへ宛てがう。
(これで、スイッチ入れるってことだよね…)
彼女は少し考えてから、ついにスイッチを最小であるminにして入れた。
―ヴヴヴヴヴヴ…
音のない部屋にその音だけが響く。
「んっ…」
(あ、意外と気持ち良い…)
軽めに当てていたそれを先程テレビの人やっていたように、少し押し付けるようにして当ててみる。すると、ビクンッと身体が跳ね、相当な違いが感じられた。
力強く、何度も何度もくる震動。もっともっとと、そこへグイグイと押し付けた。頂点をゴリゴリと刺激され彼女はふるふると腰を震わせた。
(や、ばい…、もうイきそ…っ)
そして絶頂と共に声が抑えられなくなっていく。
「んっ、ん…、あ、あああ…っ」
その定期的な刺激から逃れたくて腰を引きそうになるが、さらなる刺激を求める手は電マの角度をかえたりして、気持ち良いところを探る。
「あっ、や、あッあ…!」
ついに気持ち良く震動がくる場所を見付けて、強くそれを押しつけた。
しかしその時、唐突に部屋のドアが開く。
「名前…?」
「ふ、あぁっ、あッああ…、んっ」
彼女は絶頂を向かえる瞬間だったので誰が来たのかも確認できず、今さら行為をやめることもできなかった。
「あッあ、あ〜…っ!」
背を反らし震え、まもなくぐったりとその場に倒れこんだ。電マのスイッチを切り入ってきた人物へと目を向ければ、そこにはニヤニヤと笑う恋人の姿。
「何王子抜きで楽しんでるわけ?」
「や、だ…、見ない、で…」
まだ余韻が消えず、トロンとした目で見上げると、彼は楽しげに笑って彼女の許へ来る。
「毎晩抱いてやってんのに、足りなかったわけ?」
「ち、が…」
見られた恥ずかしさから目を逸らすのに、彼はベッドに腰かけて彼女の隣に座った。
「もう1回やってみろよ。王子が見ててやるからさ」
ただし今度は手でな、と付け加え、彼は彼女の手から電マを取り上げる。先端は彼女の愛液にまみれていた。
「ベル…、」
「何だよ」
「やり方、分かんないから…」
「いつも俺がやってんだろ?」
「う…、でも…っ」
彼は彼女を抱き上げ自分の膝の上に乗せると、彼女の下着を器用に脱がせる。それから露わになったソレを見ると、もう十分に硬く赤く充血していた。
「やらしー女。こんなオモチャに感じまくってたのかよ」
「っ、」
反論できないことを承知で言うからタチが悪い。彼女の手をソコへ持っていき、その上から自分の手を重ねた。
「こうやってやんの」
「んっ、」
ついさっきまで激しい震動を感じていたソコに、中指がぐいぐいと押しつけられる。それからたまに親指と人差し指で摘んで捻り回されたり。次第に彼女の口から再び甘い声が漏れていく。
「う、あ…、ベル…っ」
「ししっ、気持ち良い?でもこれ、お前の手だぜ?」
「え、あ…」
知らない間に彼は手を離していた。つまり彼女は自分の意志で自分のソコを愛撫していたということだ。そう考えると恥ずかしくなって、でも気持ち良くもあって。
「んんっ、あ…あ、ベル…」
「イきそ?」
「ん、ぅ…まだ、」
いくら気持ちの良いものでも、ソコだけの刺激だと少し足りない。彼女は空いたもう片方の手で、今度は秘部に指を挿れた。
「んぁ、あぁ…っ」
「お前、そんなに我慢できねーのかよ…」
ナカは熱く、ぐちゃぐちゃだ。しかし彼はそれを許さずに、すぐに彼女の指を引き抜かせる。
「な、んで…」
「そこは俺のだろ。…挿れてやるから」
「ん、頂戴…」
自ら脚を広げる彼女はたまらなく彼を興奮させた。彼は彼女を膝から下ろすと、彼女をうつ伏せに寝かせて腰だけ上げさせる。カチャカチャとベルトを外していると、彼女はたまらずに呟いた。
「ベル、早く…」
「っ、待ってろよ」
(こんな素直だと調子狂いそうだぜ…)
そんな彼女もいいと思う彼だが。
自身をソコへあてがうと、それは何の抵抗もなく挿っていく。先端に愛液を塗るように入り口をじゅぷじゅぷと慣らしてから、一気にぐいっと奥まで入れた。
「あっああッ…気、持ちぃ…っ」
「…っ」
普段絶対言わない言葉にドキッとし、ナカで質量が増えたのを感じた。
「あ、ん…ベル…!」
「ばか、あんまり締めんな…っ」
彼女のナカでは彼をきゅうきゅうと締めつけていて、彼はすぐに出精してしまいそうだったが堪え、彼女に力を抜かせようと左手に電マを持ちスイッチを入れた。
「MAXってどんぐらいなんだろうな」
「えっ、ちょ、やめてぇ!?」
minでもあんなになってしまったのに、ベルはMAXにして彼女のソコへ押しつけた。先程より激しく速い震動。
「あっ、や、だぁ…!」
「ししっ、ほんとかよ」
彼女を伝って微かに振動を感じながら奥を突き上げ、ぐちゅりと腰を回すように動かすと、彼女は切なげに声を上げる。
「もう、だめ…っ、ベルっ」
「ッ、俺も限界だっての…っ」
そして彼女はビクンビクンと身体を跳ねさせ、彼はその締めつけによって熱を吐き出した。
「今度からシたくなったら、王子呼べよな」
「はい…」
その後、彼女の電マは彼の玩具へとなってしまったことは、言うまでもない。
END
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キリ番リク下さった有子様、ありがとうございます!今回は初めての自慰ということで、さすがに慌てました(笑)ベルは鬼畜というイメージがありましたので、ちゃんと愛のあるプレイになっているか心配なところはあります(笑)
これからも頑張っていくので、よろしくお願いします。
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