その2 「そのアダ名で呼ぶとは…」 「さすがヒキオタニート…キモいな…」 打って変わって引きの体制に入る2人。ディアボロは出てきて早々に心が折れかけたが、なんとか耐えたようだ。 「えー、僕もたまに言っちゃいますよー?」 「お前はいいのだ」 「つまりはこいつがキモイということだからな」 「その!扱いの!差は!何だ!!」 ディアボロの叫びは完全に無視だが、まぁ、いつものことである。 「花陽か…」 「ライブ中、鳴き声のような声を出すあれだな」 「鳴き声って…」 「ぴゃー!みたいに聞こえないか?少し苦手だ…」 「凛だって同じようなものだろう」 「「全然違うから同じにするな」」 DIOにまとめられて思わず声が重なり、眉をひそめた。DIOの方は真剣に睨まれて少し戸惑い気味だ。 「かよちんの魅力はなんといっても守ってあげたくなるような雰囲気とそこからのギャップだな」 「なんか語り始めたぞ」 「まぁ、聞いてやろう」 先ほどの二人の、ある意味欠点探しのようなことはせず、良い所を上げていく作戦を取るらしい。自分のの推しが悪く言われないなら害はないと判断されて発言を許されたようだ。 「少し困ったように笑うと抱きしめて大丈夫だと言ってやりたくなるし、泣き出しそうな顔もそれはそれでいいものがある。にも関わらず!好きなアイドルの話になると周りも見えなくなるほど語り出す!!『こっちのかよちんも好き』というりんちゃんの台詞には激しく同意だ」 「どんな花陽でも好きな凛は可愛いな」 ずれた発言をしてくるカーズ。DIOもそれを聞いて発言の機会をうかがい始める。 「食いしん坊なところもかわいいな。ポイントは、食べるのは好きだけど体重は気にしちゃう女の子らしさだ!!」 「凛もよく食べるぞ!」 「おとなしい子が食べるからいいのであって、あれだけ活発な奴がよく食べても消費した分のカロリー補給でしかない!」 ちょっと一言で散々な言われようである。カーズ表情が凍り、DIOは笑いをこらえている。ドッピオはにこにこと楽しそうに聞いているだけで、反論はおろか、発言もしていないが、同意見なのだろうか。 「ということで結論としてはかよちんが一番かわ「オレはのぞみん推しだああああああ」認めん!」 風呂から直行してきたらしい彰堵がタイミング良く(悪く?)入ってくる。向こうから殺気が強くなった気がした。 「何だお前一番いいところで!」 「バスタオル一枚とは変態か」 「服くらい着ろ」 「お前らには言われたくないわ!!!」 「当たり前のようにボスの発言無視するのやめてあげてくださいよー」 ほぼ全裸のカーズとDIOには確かに言われたくない。ボス無視が安定なので彰堵も気にしていないようだが、ドッピオには少し申し訳無さそうな顔をした。 荒木荘ラブライブ!へ/JOJOTOPへ/小説TOPへ |