少年Cについて。
ツタージャ♂/葉月視点とエモンガーズ(エモンガ♂/飛丸と★エモンガ♂/茶々丸)
「有り難う御座います」
ホットミルクの入ったカップを両手で包んで、茶々丸は俯いた。
さらりと、煌めく光沢を持った紅茶色の髪が揺れる。
光に当たると琥珀色に輝く髪だ。
半分以上隠してしまっているけど。
「おかしーよな。コイツ自分が嫌いなんだぜ」
お調子者の口はデリカシーを知らず、はっきりと言ってのけた。
茶々丸は無表情でカップに口を付ける。
「まー俺はコイツ好きだけどな」
ニカッと気持ちよく笑った飛丸の横で、茶々丸は一生懸命パーカーを引っ張って俯いていた。
表情は見えなかった。
代わりに俺は飛丸に微笑んだ。
少年Cについて。
そうだな。
2014.3.21
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