抹茶饅頭さん

「も、やめ…てば、ぁッひ!」
ぐいっと腰を掴まれて指がさらに奥をまさぐる。
四つん這いで腰を高く上げられた今の格好は犯されているみたいだ。
ずるりと指が引き抜かれてほっとしたように振り返ろうとした体は、すぐさま貫かれて床に這いつくばる。
「あ、ンン、ー…ッ」
内臓が圧迫されて息が吐き出せない。
床についた腕がぶるぶる震えて痛みに耐えようとする。
「っかはッ…う、ンあっ…ふ、ぅッあ」
息を、しないと。
霞みそうな頭で意識的に呼吸しようとすれば、口からは乱れきった声が飛び出した。
「真ちゃ…真ちゃん…ぁッ、ぃあ!」
後ろにいるのは確かに真ちゃんなのに、怖かった。
「ひ、ふ…ホントッぁ…怖いんだ、って、なぁ…ァッ!」
奥を突かれて意識が飛びそうになる。
後ろから攻められるのは怖くてやめてほしいのに、体はびくびく痙攣して、甘ったるく声が跳ねた。
「も…や、だ…ぁ、真ちゃ」
「やだやだと、…よく鳴く口だな高尾」
「あ、んッ…、抜いっ…!!」
「イッたら抜いてやるのだよ」
「む、り…ぃ…怖、ンぁ!」
溢れ出た涙が視界を覆って、オレは手元のシーツにすがり付く。やめてほしいはずなのに、未だじんじん痺れるような痛みを訴えている穴はひくついて緑間のものを離さないのだから、どうしようもなかった。
「後ろからされてもイけるはずだろう、お前は感じやすいのだから」
「ひゃ、ンッ…ア、ああっあ!」
ぐりぐりと奥に押し込まれてオレは思わず反り返る。
「真ちゃ…」
頭の中が真っ白だ。
なんで、こんな。
「あ、ああ、や…んッーーっ」
「くっ、」
頭の奥がぎゅんと引っ張られる気がして、そのままオレの意識はどこかに飛ばされた。

気づくと目の前に真ちゃんがいた。
抱き起こされたんだと気づくには、頭がボーッとしすぎていて、しばらくオレは放心していた。

「…、しんちゃ…」
掠れた声で真ちゃんの名前を呼ぶと、頭の上で手が動く。
ぽんぽんと、微かに打つような手のひらにオレは息を吐いた。
「ねむたい…」
夢みたいな感覚だった。
目が覚めたら文句の1つや2つ言ってやる、なんて思いながら、オレは真ちゃんの胸元に頭を擦り付けて目を閉じた。


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抹茶饅頭さんリクエスト「緑間が高尾を性的にいじめる話」です。
鬼畜を書いたことがなかったので…いじめるってこんな感じで大丈夫ですか?
けどやっぱり飴がほしいので最後は優しくしてしまいました、すみません。
基本的に高尾が喘いでるばかりなのでCVイメージして楽しんでいただけれは幸いです。
大変お待たせいたしました。この度はリクエストありがとうございました。

13.01.29 こよし

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