たけのこさん

「真ちゃんちの風呂ってマジで広いよなぁ」
「オレが使うのに体を痛めない広さだから一般的な浴槽よりは広いはずなのだよ」
「ま、そりゃそうだよな。つっても2人で入ろうとすればこうなっけど」
オレは頭を後ろに反らす。
ぱちりと目は合ったけれど、向こうからは恐らく見えていないんだろう。
暫く浸かっていれば自然と体は火照ってきた。
一方がもう一方を後ろから抱きかかえる形で風呂につかる男子高校生2人。
なんとまあ不健全。
くつくつと笑いそうなのを堪えていれば、ふいに背中で身動ぎをした緑間がぱしゃんと水音を立てた。
「真ちゃんどーかした?」
「…何でもないのだよ」
「何でもってこと……ああ、勃っちゃった?」
「なっ…それはオマエの方だろう!」
尻の辺りにあたる緑間のそれは確かに兆していたが、かくいうオレも下半身が疼くのを感じている。
照れ隠し混じりの粗雑な手つきで握りこまれて声が漏れた。
「っあ、…は、マジ真ちゃんヤル気?」
「煽ってきたのは、っ…オマエだ」
体をずらして太ももを緑間のに擦り付けた。
オレの動きに湯がざぱざぱと揺れて溢れそうになっている。
「んッ…へへ、真ちゃん…気持ちよくね?」
「高尾…随分と余裕がありそうだな」
「っあ、なんッ…見えねんだろ…ッ?」
やわやわと袋を揉む一方で、乳首を弄られて思わず力が抜けた。
「あ、ッんン…真…っ」
「見えなくても、分かるのだよバカめ」
「はっぁ、真ちゃんてばムッツリなんだから、ァ、」
チカチカと気持ちよさに白む視界。
後ろがひくひくと開閉しているのを感じてオレは浴槽の縁を掴んだまま喘いだ。
「あ、うあ…も、イ…ッ」
「高尾」
「ああ、…っあ!」
耳元に口を近づけて名前を呼ぶ緑間は、やっぱり反則だと思った。

「…今後は場所を考えるのだよ」
「どーかん」
湯中りしたせいもあってか火照りきった体で、脱衣所に転がるオレと真ちゃん。
「真ちゃん」
殆ど裸で、湿った体で唇を寄せあう高校生2人。
なんともまあ不健全だけど。
「好きだぜ、真ちゃん」
「………知っているのだよ」

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たけのこさんリクエスト「お風呂でいちゃいちゃする緑高」です。
いちゃいちゃ…というかぬるぬるエロになってしまいました、お楽しみいただければ幸いであります!
この度はリクエストありがとうございました。

12.11.12 こよし

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