記憶喪失高尾




「オレはお前が羨ましいよ、高尾和成」


王道の記憶喪失ネタが唐突に浮かんだので投下。
1年生のIH以降の記憶が曖昧になった高尾と緑間の話。時間設定は決めてないけど、とりあえず緑高がくっついた後。

緑間と付き合っているという記憶も曖昧で、言葉にされなければ「自分と真ちゃんは相棒」で済んでしまう状態。
それでも緑間からの特別な感情はちゃんと受け止めているし、緑間が特別で大切でって気持ちも高尾の中にはある。
だからこそ、苦しい。
緑間を思えば思うほど、緑間の中に居る高尾和成の存在が羨ましくなる高尾。
信頼も、愛情も、緑間から向けられている何もかもが、自分じゃなくて過去の自分へのものだと思ってる。
「記憶がなくなろうとオレはお前が大切なのだよ」
緑間の言葉が受け止められなくて、それでも縋れるものがそれしかなくて。
「どうやったら、オレはお前の“高尾和成”になれる?教えて、真ちゃん…」
声を上げて泣いても、高尾の中に“高尾和成”は戻ってこない。

…あれ、バッドエンド?うそん。
記憶が戻らなくてもハッピーエンドになる、そんな緑間の台詞が思いつかない限り続きが書けないという罠。





2013/03/21 10:51

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