05
「さぁーちゃん!ケーキ食べようよっ」
楽しそうな笑顔が可愛くて、キュンとしちゃう。
「うまそーっ!チョコと生クリームが…2つずつ?…何故に?」
「2つずつ食べようよ!」
待て待て!
「お前まだ食う気か!!」
「当たり前でーす。3ホール分弱しか食べてないんだから」
私には信じられませぬ。
「無理。そんなに甘いモノ嫌。…そして、まだ食う気なお前なんか嫌いだーっ!」
「落ち着いてください、沙羅さん」
「…Lかお前は!」
「さぁーちゃん好きだよね」って楽しそう。
「ニアのがかわいいよっ!」
「パジャマ好きだよね〜。スウェット着たら帰るっていうくらいに」笑いながら言われる。
ゔぅ゙っ!
「だって、好きなんだもん!」
TシャツよりYシャツのが好きだしね。
あの感じが好きなんです。
何をばらしているのか…
いつの間にか奴はケーキを口に運び込んでいた。
とりあえず、嫌いなほうから食べようとショートケーキに手をつける。
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