2月7日(木)雪のはなしD


「つーかお前、いつ帰るんだ?」
 ゆっくりとお茶を飲みながら、ふと静雄は疑問を口にする。雪が明日まで降り続くということは、電車のダイヤもまだ当分は混乱が続くだろう。路線によっては運休もありそうだ。
「雪が止んだら、かな。」
「それって今日は帰らないってことか?」
 呆れて静雄はそう問うが、臨也は僅かに肩を竦める。
「シズちゃんちに泊まるのもありかなあ。」
「バカ言え。俺んちは布団一組しかねえよ。」
 だから無理だ──そう言ったつもりだったが、そんな静雄の言葉に臨也は驚いた顔をする。
「…なんだよ?」
「いや…。それって布団がもう一つあったら、泊まってもいいってことかなあと。」
「は?!、ちげえよ!」
 顔を赤くして否定する静雄に、臨也は声を上げて笑う。
 さっきから笑ったり笑われたり、普段の自分たちとは随分と違う空気が流れていた。

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