※白澤様フルボッコ
※ヤンデレ?
※短文














鬼灯はふらりとやって来て僕に言うんだ。


「殴らせろ」




何時からかは忘れたけれど、鬼灯は時折疲れた顔で僕の所へ来るようになった。そして決まって殴ってくる。最初は軽かったソレも次第にエスカレートして、今ではやり返せもしない。

僕はただ殴られる。
決して痛くない訳ではない。どんなに殴られても死ぬ訳ではない。ただ、痣と痛みが残るだけ。




「……何で」

「?」

「何で大人しく殴られてるんですか?」

「鬼灯が殴りたいんでしょ?殴ればいいじゃない」


鬼灯は手を止め、ぽつりと呟いた。鬼灯の問いに僕はそれが当然であるかの様に答えると、鬼灯は僕が横たわる床に膝をついて座る。


「…馬鹿ですか」


そう言って鬼灯は僕の体を抱き締めて、ぐっと力を入れた。鬼灯の体温は元から低いが、今日はやけに熱く感じる。殴られた痕が痛むが、そんな事は気にならなかった。


「だって、抱き締めてくれるだろ?」


僕も辛うじて動く右腕を鬼灯の背中に回して抱き締め返す。


「本当に馬鹿ですね」


鬼灯は静かに泣いていた。でも僕はそれに気づかぬ振りをして、ただ、鬼灯によって与えられた痛みに目を閉じる。






愛してくれてる証だろう?

お前に必要とされたいんだ。どんなカタチでも。







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白澤様ドM疑惑www
私は白澤様をフルボッコにしたいらしい。殴り愛もぐもぐ。

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