小説*ちび白澤
白澤へ頼んでいた薬を取りに、鬼灯は桃源郷まで足を運んでいた。
極楽満月の扉を開けると、桃太郎が凄い勢いで鬼灯に駆け寄ってきた。
「ほほほ鬼灯さまぁぁぁああ!!!」
「何ですか」
「これ!」
桃太郎はぐいっと差し出して来たのは子供だった。目つきの悪い…
「白澤さん?」
「そうですよ!白澤様が小さくなっちゃって…俺、どうしたらいいのか…」
桃太郎は白澤を腕の中に抱き、肩を落とした。
「まぁまぁ、すぐ戻るよ。桃タロー君」
「貴方は気にしてないのですね」
「多分、調合した新薬の効果だろうし。効果が切れれば戻るでしょ」
白澤はしらっと言うが、桃太郎は心配で仕方がないらしい。白澤は床に降り、鬼灯と桃太郎を見上げた。
「どんな薬を作っていたんですか…」
「元気になる薬だ…いった!」
白澤が言い終わる前に白澤の頬を鬼灯は抓り上げる。何をするんだと白澤は睨みを利かせるが、子供に睨まれた所で全然迫力はない。
「そんな阿呆な薬を作っているからこうなるんです。自業自得ですね」
「うるはい、ひね」
「おや?物わかりの悪い子ですね」
鬼灯は更に手に力を入れて白澤の頬を引っ張った。
「いだだだだだ」
「鬼灯様、子供なんだからやめてあげてください!」
桃太郎はそんな鬼灯から庇うように、白澤を抱き上げる。
「助かったよ、桃タロー君…」
「桃太郎さん、そんな者は放って置くに限ります」
白澤は安堵したようにほっと息を吐き出す。鬼灯に抓られた頬が赤くなっていた。鬼灯はくだらないとでも言いたげな表情で白澤を見ていた。
「ところで、頼んでおいた薬は?」
「あー…こんな事になったのでまだ出来ない」
「………」
「わー!無言で金棒担ぐのやめろ!」
鬼灯は金棒を肩へ乗せトントンと叩いた。桃太郎と白澤は身の危険を感じ、すぐさま後ずさる。
「仕方ありません、出直します」
「今日は素直だね」
「…今から作りますか?」
「ごめんなさい」
「では」と一言残して鬼灯は極楽満月を出ていった。残った白澤と桃太郎はお互い顔を見合わせる。
「どうしよっか」
スモールワールド
若返りの薬なんて作るんじゃなかった
***
気が向いたら続きます(笑)
書いてる本人は鬼白、もしくは白桃にしたいと思っている。鬼桃でも美味しい。
白澤様のしゃべりも子供化しようかと思ったんですけど、普通にしました。夢小説にするなら、このままヒロインを口説いて欲しい。子供のくせに、ませガキだぜぐらいな感じ。
シリーズ化も考えたんだけど、トライアングルのかくれんぼをせめて終わらせてからにしたい。鬼灯妹設定って公式的に無理が出てきたからそこら辺の小説も書いてます。
今、いくつ同時進行してんの(笑)
BL小説まとめたページ作るかも考え中だよ。こっちの更新はメインの更新に影響出ないから夢サイトとして出来ている訳で…
メインの更新に影響でるページを作ると夢目的の方に悪い気がしてね!
ふぬぬぬ。まぁ、いいか。このブログ、意外に好き勝手書けて重宝。
つか、絵とか普通の小説とか需要あんのかな!まぁ、自己満足ですけど!
2011.12.05 (Mon) 09:08 (
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