秋といってもこんなにもかという程温かい日だってある。今日はその日まっただかななんじゃないかと思うくらいぽかぽかと優しく太陽が包み込んでくれる。部屋の中は太陽の熱が籠って久しぶりにストーブ要らずで温かい。こんなに天気のいい日なら外で読み切れていない本を読むのもいいと思うけど私はソファで雑誌を読んでいた。


「あーんりちゃーん」


退屈そうに呟いた言葉にふと視線を上にずらすとぎゅっと臨也さんが私を抱き締める。突然の事に戸惑ったが体温が上がるのがわかった。私は臨也さんの腕を離そうとしたが身体にしがみついて離れない。さすがに子供の私では大人の力にはかなわないのだろう。


「ふふ、杏里ちゃん可愛い」
「っ臨也さん…何言って」
「杏里、喉乾いていないか」


こちらもだるそうに目を細め近寄ってくる静雄さん。だが静雄さんは片手に冷たい麦茶を淹れたコップを持っている。静雄さんはコップを私に渡すと臨也さんに言った。


「おい、臨也…杏里から離れろ」


私から一切離れる気配のない臨也さんを見ると静雄さんはパコンと丸めた雑誌で頭を殴った。すると、たまらず臨也さんは顔を上げる。臨也さんが私から腕を離して頭を触ったすきに、静雄さんは臨也さんを私から退かしすっと私の隣に座った。


「…離れてよ杏里ちゃんから」
「嫌だ」
「ああもうシズちゃん嫌い本当嫌い」
「こっちのほうがお前嫌いだ」
「もう、なんなのシズちゃん!」
「うるせえ、馬鹿」
「ふふ、仲いいんですね」


私がそう言うとふたりは全然だと呆れたように言った。


「とにかく、杏里ちゃんの隣は俺だよ」
「いいや俺だな」


ハロー今日も地球は平和です



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小枝様っ!素敵な小説をありがとうございました!
リクエストできると知って直ぐ様リクエストしちゃいました(^^)
リクエスト通りだし可愛いし和むしで大満足です(*^^*)
二人とも杏里ちゃんにベタ惚れな感じでやり取りがかわいいです。
ありがたくいただきましたっ(`・ω・´)

これからもサイト運営頑張ってください(^^)
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