※ヒルダ不在 ※男鹿(→)(ヒル)+古 爽やかな風が吹く屋上で二人は昼食をしていた 二人とは男鹿と古市である 「最近の俺はおかしいんだ」 「…そうですね」 「古市、俺の悩みを聞いてくれ」 「そうですね」 「…本題に入るぞ」 「そうですね」 「いい加減にしろやアァ!ここはいいともかっ!」 「いっ…てェ!!!」 ゴッと良い音がしたと共に古市は吹っ飛んでいった 「ってェな…何だよ?」 「最近の俺はおかしいんだ」 「さっき聞いた」 だからどうした、と古市は男鹿のとなりに座ってパンを頬張る 「何故かヒルダを見ると動悸がして、熱が出るらしい」 「…は?」 「ナンパとかされてるのを見るとイラつくし、無性にナンパしてきた奴等をなぶり殺してやりたくなる」 「…」 「ベル坊には笑いかけるのが何かムカつく」 「……」 「そんな俺は病気なんだろうか?」 男鹿は真剣に古市を見て頭を抱えていた 古市は目を丸くしてぽかん、と男鹿を見定めている ───こいつ…鈍いとは思ってたけど… 「ほんと馬鹿だな。末期だ」 「声に出てるよ古市くん。絞めてあげようか?」 「それさあ…俺が言って良いの?」 「は?」 別に言おうと思えば言える「恋をしてるんだよ」なんてこと けど…どうなんだ?こう言うのは第三者から伝えるのは… 古市は無言で考えながら男鹿を見る 男鹿はと言えば古市からの言葉を聞いて少し俯いていた 風が吹く 爽やかなのに今いる此処には冷たくてたまらない 「わかった」 先に口を開いたのは男鹿だった 「とりあえず古市に当てられるのは癪だしな」 自分で何とかしてみせる、と意気込む男鹿 「そうか…」 それがいいだろうな、なんて思いながらまたパンを一口頬張った 「…手伝えることは手伝ってやるよ」 「?おー。頼りまくるわ」 「一回千円な」 「高っ!」 修正 2012.1/20 ← |