日記 | ナノ

ネタ

2019/04/21 22:47

随分前、Twitterに投稿したフィンクスと幼馴染ネタです。

私には、フィンクスという幼なじみがいる。流星街に捨てられたときからずっと一緒。幼い頃から力が強くて、無茶をしがちな私の幼なじみ。
流星街での生活はフィンクスの方が少しだけ先輩で、何も出来ない私の手をイライラしながらぎゅっと握りしめてくれた。見放すわけでも、突き放すわけでもなく、私が出来ないことを出来るようになるまでずっと近くにいてくれた。
だからフィンクスのことは兄のように信頼しているし、これからも頼っていきたいと思っている。フィンクスの方も同じだと思っていた。いつまでも目が離せない妹なんだと。……だから、そんな男の目に、いつから私が女として認識され始めたのかを考えなくてはならない。隣にいる男の独り言のような言葉を聞いたせいで。
「    」
フィンクスが私の名前を呼ぶ。アルコールが入っているだろう身体は熱っぽく、ほんのり頬が赤らんでいる。とろんとした目で私のことを見据えては、先ほどと同じ言葉を繰り返す。「オレと付き合えよ」なんて、酔っ払ってるくせに妙にはっきりとした口調で、だ。
「なに、言ってるのさ」




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