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馬鹿騒ぎしかしない(コナン)





純黒の後日談になるはずだったもの



「まったく、また無茶なことして」

呆れも怒りも通り越した至って平坦な常套句と化した台詞に、コナンは乾いた笑いの後、しょうがねぇだろと不貞腐れた。
怪我などこの小さな名探偵にはいつものことのようについて回っている。今回は一部始終を垣間見ていた灰原が思っていたよりも軽く、寧ろあの場で大人気なく殴り合いをしていたらしい二人の方が重傷(しかも傷の大半がそのときのものである)なようで、今回はそちらの方に頭を抱えてしまった。理由はいろいろとあったが、敢えて挙げるならいい歳して最優先事項も判らないのか、だ。

「三人寄れば何とやらと言うけれど、貴方たちみたいなのが寄り集まったら碌な結果にならないわね」
「オメー、客側に被害出さねぇようにしたオレたちにそれ言うか?」



とまぁこんな流れで哀ちゃんがひたすら江戸川氏を詰るだけの話を書きたかったんだけど、罵りの語彙が死んでるせいで企画が頓挫した。




2017/06/08


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