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BFTこねたA






なんでも来るぞ! 気を付けろ!



ミナトとスドウ(BFvsBB後)

「ひとつの因縁の決着に相応しい、いいバトルだった」
「せやろ? 負けたんは気に食わへんけど、メイジン杯でリベンジしたるわ」
「それは楽しみだ。お前にも共に戦ってくれる仲間ができたことは喜ばしいし」
「まぁな。最高のチームや(そないなこと言うてもスドウはんが一番やで!)」
「発想が斜め上の機体も、心形流のお前らしいといえばらしい」
「合体とデカブツは男の浪漫やからな!」
「最後のライトニングとの撃ち合いも、鬼気迫る勢いで手に汗握ったよ」
「『絶対負けたるか』思うたら、もうできることやるしかないやん? あれはコデラはんたちが後押ししてくれたおかげやし、最後まで付き合うてくれたトライオン3のおかげでもあるわ」
「それだけのものをミナトが出し切れたのも、コウサカ・ユウマというライバルが居たから、ということか」
「いやいやそんなんちゃいますって」
「そういえば彼のライトニングも凄かったな」
「…………お?」
「地区大会の決勝のときなんて目じゃないほどに機体が損壊していたというのに、あの執念と、そんな彼に応えたライトニングが、俺には少し眩しく見えた」
「う、うーん……?(なんや雲行きが怪しくなってきたで……)」
「彼自身も、此処まで勝ち上がる過程で色々と学ぶことがあったんだろう。何というか、俺と戦ったときよりも、彼はもっと立派なファイターだと思ったよ」
「何でや!!?!!!?」
「うっ……おい、いきなり電話口で叫ぶな」
「今の今までワイのこと褒め殺しといて、最後にユウマてアンタ!! ワイのときめき返せや!!」
「俺の発言のどこにときめく理由が……」




イズナ兄弟と東西ビルダーズ

「こう?」
「そうそう。上手だよ」
「えへへ!」
「悪いな、無理言って」
「いや構わないよ。こうして人に教えることも、そうない経験だしね」
「兄さんありがとう! コウサカさんに教わって、もっともっと凄いガンプラ作るからね!」
「おう、楽しみにしてるぜ」

「何か飲み物買ってくるよ。マモルは……」
「ソーダのカルピス!」
「わかってるって。コウサカはどうする?」
「えっ、いや、僕はいいよ」
「弟が世話になってんだ。少しは礼ぐらいさせてくれ」
「ぐ……じゃあ、無難にお茶にでも……」
「了解。結構渋いな」
「此処の自販機に好みがあるかわからないだけだ!」
「はは、そういうことにしとく」


「戻ったぞー、って……」
「へぇ、上手いもんやなぁ。いい腕しとるで、頑張りや」
「ありがとうございます!」
「……おいコウサカ」
「……とりあえずすまないと言っておく。僕も何でこいつが此処に居るのかわからなくて混乱しているんだ」
「こいつ、サカイ・ミナトだよな……何で病院に居るんだ」
「どこをどう見たって怪我なんかしてないよな」
「仮にしてたとしてもわざわざ大阪から東京の病院まで来るわけないだろ……」
「まぁどうせ突飛もない理由だろうから、あんまり気にしない方が身のためだ」
「扱い雑じゃね?」

「何でワイが病院に居るんか気になっとる顔やな?」
「別に」
「ちっとは食いつけや!! いやな、全国大会前にトライファイターズ対策するんで過去のバトルを見返しとったら、何やおもろいもん見つけてな。あのビルドバーニングに素組みのディスティニーでええタイマンしとったやつや」
「常冬中とのバトルか」
「せや。調べたらファイター初心者やっちゅうから驚いたわ。自分、なかなかセンスあるで」
「お、おう。ありがとな」
「で、そのおもろいディスティニー組んだんはそいつなんか他の誰かなんか気になって、ちょちょいっと調べて此処に来た、っちゅうわけや!」
「お前それ、個人情報……」
「うっさいでユウマ! 大体、大会出場者は名前と学校がデータで出とるやろ!」
「そこから家庭の事情まで調べ上げたというなら犯罪もいいとこだぞ」
「ええいもう常識人ぶるなや! と、に、か、く! ワイは素組みディスティニーを作った奴と、それを使うた奴に会うため来たんや! 会えて嬉しいで!」
「あ、おう……喜んでいいのか?」
「当たり前や! それどころかこの関西一ビルダーのサカイ・ミナト様が直々に会いに来たんやから、もっと喜んでもええんやで?」
「いや、そう言われても……俺、全国大会でアンタたちのバトル見てたから知ってるし。トライオン3だっけ? 驚いた」
「兄さん言ってたよね。虎さんガオーッって」
「ああ、虎さんガオーッってな」
「ねー!」
「(和む)」
「(和むわ)」
「あとメイジン杯の……すーぱーふみな、だっけ? あれのモラル云々」
「その件に関してはノートークノータッチで頼むとフミちゃんから言われてるんで止めてやってくれ」


「どデカいランチャーぶっぱなそうや! 派手は見栄えや!」
「それだと機体重量が重過ぎて彼の得意とする速度のある動きの邪魔になるだけだ。シンプルにビームライフルとソードぐらいでいい。余計なことをしなくても、機体自体の性能はいいんだ。それよりも拳から肩にかけての強度を上げる方が大事だろう」
「パルマのビーム砲に耐えられるだけの、っちゅうわけやろ? んなのワイかてわかっとるわ」

以下延々と続くビルダーズのやりとりにはてないっぱいのイズナ兄弟




素人考えは時に玄人を唸らせる(スドウとシモン)


「サザキ家の弟といい君といい、将来有望なビルダーが多いのはいいことだ」
「えへへ」
「地区大会の決勝、凄かった。どっちが勝つか全然わからなかったぐらいだ」
「あれは……俺の決意がちぐはぐだったんだ」
「ビルダーもファイターも、両方やんなきゃいけないとか、別々にしたから駄目とか、そんなの関係ないだろ。そんなこと言ったら、俺はマモルの作ったガンプラでバトルできなくなっちまう」
「大事なのは、自分がガンプラに込める思い、だろ?」
「……そう、だな。ああ、それが一番だ」




供養供養そのに。今更すぎるけど内緒だゾ☆
修正してて思ったけど私シモンくんとミナト好きやなやっぱ……




2017/01/28


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