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ワタルがちったい 第六(ムラク)がもれなく危ない
自室にて。
ワ「ん…あさ……ねむ……?何か目線、ひく…………っいいいいいいいいいいっ!!!?」
ム「どうしたワタルッ!!??」(全力で扉を開け放ちながら)
バ「ムラク、もっと静かに開けろよ」
ム「問題ない。万が一この部屋に何か不備が起きた場合、司令官に責任をとってもらいワタルは俺と同室になってもらうだけだ」
ミ「解決していないし何か色々おかしいけど」
カ「まぁ何が一番おかしいって、本来女子寮に居るはずのバネッサさんが当たり前のように一緒のタイミングで此処に居ることなんスけどね」
バ「ワタルに何かあったなら仕方ないだろう、論破」
ワ「何でもいいんで僕の話聞いてくださいよぉ!!」
*
ミ「で、起きたら小さくなっていたと……」
ワ「うう……」
ム「そのままでもいいんだぞ(それは大変だな、どうにかして元に戻る方法を探さなければ)」
カ「ムラクさん、逆、逆ッス。本音率直過ぎです」
バ「何か変なものを食べたとか、そういうベタなきっかけもないのか?」
ワ「ベタかどうかは兎も角、昨日は普通に過ごしてましたけど……」
ミ「…うーん、困ったね」
ム「これはもう二次元且つ二次創作故のご都合主義という結論でどうだろうか。完全に俺得なところが少々恐いが」
バ「まさかムラクの口からそんな言葉を聞く日が来るなんて思ってもみなかった。あとアタシ得っていうか第六小隊得でもある」
ワ「う……僕、ずっとこのままなんですかねぇ……」
ム「ワタルの!!泣き顔!!!!!!」パリーン
カ「ムラクさんのどこに割れる要素があるんですか!?」
ミ「大丈夫だよワタル。ムラクの言うように、こういう突飛な出来事は大抵すぐどうにかなるから」
バ「まぁ、戻るまでは面倒見ててやるからさ」
ワ「ミハイルせんぱい……バネッサせんぱい……っ」
ミ「ああほら、泣かない泣かない」(ハンカチで顔を拭ってやりながら)
バ「よし、アタシの胸にどーんと来い!」
ワ「へへ……二人ともありがとうございます。少し落ち着きました」
ミ「(後輩の笑顔プライスレス)」 バ「(後輩の笑顔プライスレス)」
カ「和んでるところ悪いんだけど、本当にどうする?このままだと…」
ム「くっ、俺としたことがカメラを忘れるとは……だぼだぼの寝間着一枚のワタル……!致し方ない、こうなれば俺の心のシャッターと網膜に全神経を集中させる他あるまい……っ!!」
カ「普段ならまだしも、このちっこいワタルのままだと流石に危機を感じるんだけど…」
ミ「元に戻す方法を探すのとムラクを大人しくさせるの、どっちを優先した方がいいんだ…」
バ「ずっと五月蝿いのは勘弁」
ミ「了解。ムラク……ごめんっ!!」
ム「ミハイルなんぶへっ!!!!!?」
カ「いったー!!ミハイルの右手が綺麗な軌跡を描きながらムラクさんの頬に一閃!これは痛そうッス!不意の攻撃にムラクさん為す術もなくビンタを受ける!そのまま、そのまま……あーっと意識が戻らないッ!!」
ミ「暫くはこれで安心だね」
ワ「ムラク先輩!?い、いいんですか……?」
カ「お前は心配しなくていい」
バ「カゲトったららしくもないこと言っちゃってさ」
カ「!べっ、別にそんな…!!」
バ「照れるな照れるな」
ワ「あ、の…ミハイル先輩?」
ミ「ん?あぁ、騒がしくてごめん」
ワ「そうじゃなくて……その、ありがとうございます」
ミ「気にすることじゃない。同じロシウスの、ましてや後輩が困ってるんだ。動かないわけはないよ」
ワ「それだけですか?」
ミ「うーん、そうだな、それでも敢えて言うなら……此処に居る皆が、ワタルを気に入っているから、かな」
イイハナシカナー ムラクと似たような動きをアラタも取ります。 カゲト難しいね!
2013/11/29
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