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告白(VG)







櫂と三和(とミサキ)




櫂「……ずっと、好きだった」



三「……………」



櫂「気付けばいつも視線でお前を追ってしまう」



三「……………」



櫂「会えない時もファイトしている時もお前のことばかり考えてしまう。お前の喜怒哀楽の表情が頭から離れない」



三「……………」



櫂「だから……俺と、付き合ってくれないか?」



三「………な、」



櫂「?」



三「なっ………んでだよおおおおおおおお!!!」



櫂「五月蠅いぞ三和」



三「俺が貶される理由はねえよ!混乱しておかしくなったっていいだろ!!」



櫂「何を騒ぐ必要がある」



三「必要あるわ!!いきなり告白されたら誰だってびっくりだよしかも男に!!」



櫂「……お前、何を勘違いしているんだ」



三「は?この状況で何を勘違いできるってんだよ」



櫂「俺はお前に言ったわけじゃない。お前を戸倉だと思って言っただけだ」



三「……………はい?」



櫂「練習もなく面と向かって言うのは気恥ずかしいからな」



三「……あーちょっと待って、うんうん、櫂君はねーちゃんが好きで、告白をしたいけどいきなりじゃあ上手くいかないだろうし恥ずかしいから、先に俺で練習したと?」



櫂「そういうことになるな」



三「なんでそこで客観的になるんだよ!何だよ俺無茶苦茶恥ずかしかったんだぞ!?びっくりし過ぎて心臓バクバクだったわ!!」



櫂「…戸倉もそういう気持ちになってくれるだろうか」



三「うーん、まあ大丈夫じゃねえの?お前一応顔はいいわけだし、ねーちゃんだってお前の中身は知ってるわけだし。ただすぐ答えが貰えるは限らないけどな」



櫂「ふむ……」



三「てかとりあえず俺を基準にするの止めような?」







大体苦労人な三和氏





2013/04/14


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